最初の仕事は飲食店。それから独立したのでメインがこれ。
ネット上では最も嫌われるお仕事のうちの一つではないでしょうかねー?
何故嫌われるのか?
1、所得が低い
2、労働時間が長い
3、3K労働である きつい 汚い 危険
4、休みが取りにくい
5、ブラック体質の会社が多い?
6、働く人達のイメージが悪い 厳しい いじめ 暴言 恫喝 ?
さて、それぞれ経験から検証してみましょう。
1、所得が低い
私がこの業界に(社員として)最初に飛び込んだのは23才くらいの時。当時は結婚したばかりで、3か所目のお店で(転職で)やっと落ち着きました。
洋食➡︎洋食➡︎パンへ ← 一番食いっぱぐれしないと判断した
当時の初任給は確か16万ほど。しかし当時は残業代が支給されていたので、手取りで17〜18くらいはあったと思います。当時、飲食店としてはかなりマシな方です。ただ、ボーナスがひと月分くらい?この辺が人気の無い一つの理由でしょうかねー。あと、福利厚生は最低限の保障はされていました。雇用保険、厚生年金、退職金制度に年に一回の昇給等。それから休日は週一休みに始まって間も無く4週6休へ。有給あり。シフト制なので割と休みやすかった。結婚したら、様々なイベントで大きな出費が出てきます。この収入で乗り切る為にクレカを有効に活用していました。この時の生活感ですが、新婚というのもあったと思いますが、特別貧しいと思ったことは無かった。元嫁は元料理人だし私も家事は苦にならない。家賃6.5万の2LDKでそれなりに楽しく過ごしていた覚えがあります。
2、労働時間が長い
当時の福岡は空前のパンブーム到来!日商100万越えを連発していた店舗だったので、AM3時くらいから18時頃まで働いていた覚えがあります。すぐに人員を補充してシフト制になってからはAM5時~18時くらいまでの勤務に。製造行ですので予定数作れば作業終了。この辺は楽な要因の一つになるのではないでしょうか?いつまで当日分の追加をするのか?にかかっていましたが、ここまで!というのが分かると一斉に片付け、翌日の仕込みモードに突入します。まーこの辺は感じ方で色々だと思います。自分の持ち場が終わったら、他の持ち場を手伝う。そして皆一緒に作業終了。目標が「独立」だったので店舗内のどの作業にも興味津々。競うように仕事盗んで、争うように他の作業に携わって一刻も早く終わらせて帰宅していた。周囲には当然怠癖のある同僚や、仕事全くしない上司もいたんですが「独立」を描いていたおかげで全く気になりません。若いので、最初は働きたくない人から(笑)の陰湿なイジメも経験した。そんな時は社長に直談判。誰よりも、どの仕事も、どんな作業も全力でやっていたので周りが真実を知っていますし、結婚をきっかけに意外にも真面目にやっていたおかげで、周囲の人の理解も得られて無事切り抜けられました。←飛ばされそうになった。
長時間労働しても明るいうちに家に帰れる。
実はこれが一番ポイント高かかった。そして休みの日や仕事の時間外に仕事関係の付き合いが無い。というか、自由にコントロール出来るのも良かったな。基本は実力社会なんで頼るものは腕のみ。平社員時は外部との接点はあるが付き合いは無いようなもの。少し無理して付き合っていたのは、尊敬出来る直属の上司と社長だけでした。
3、3K労働である
パン生地は機械を使って捏ねるんだけど出来上がりは20数キロ。生地が入ったミキサーボールが5〜6キロあるんで、合わせて30キロ弱のボールを機械から取り外す時と、ボールから生地を取り出す時、そして生地を運ぶ時が慣れるまで大変+25キロ入りの小麦粉の移動も頻繁。繁盛店だったので常に3つのミキサーが回りっぱなし。回してる間に発酵を終えた生地の分割が入るから(手作業 )20数キロを一つ30グラム〜平均200グラム位までに切り分けます。(100個〜600個前後に)これは慣れるまでは確かにきつい。掃除は冷蔵庫の中はもちろん裏も下も横も当然。グリストラップと言われる汚水の浄化槽の清掃、トイレから、油まみれのダクトやガス台回りの清掃、各機械は分解して隅々まで。飲食店は掃除屋か!と言うほど掃除するのが基本。(確かに汚いな)
パンを焼く窯の担当者は、最初は火傷だらけ。←2〜3年後に火傷だらけはダメ
あとは包丁での怪我が日常。
・一番危険なのはミキサーに手を巻き込まれる
・パンを成形する機械のローラーに手を挟む
・パンのスライサーで手を切る
かな。下二つは目の当たりにして上は他店舗で聞いた。(他の会社)
どれも滅多に起こらないとだけ言っておきましょう。
続く