boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

古傷の思い出❶

関東地方は間も無く台風が上陸、今の所大きな影響は無い。

しかしここ4〜5年なんとも無かった右足の古傷が妙に痛む。

気圧の変化が大きいと体調崩した時の古傷が痛んだりするアレか?

さっきからズキズキズキズキ...

 

 

 

この古傷、かれこれ20年くらい前のことだっけ?

当時モトクロスバイクにはまっていて、昔住んでいたところは都合の良いことにすぐそばに山と林道があった。その日の前日は記録的な豪雨で各地で土砂崩れなどの災害もあったのだけども、モトクロスライダーはそんな日の翌日でもなんとかなるかな?と言うか、ぬかるみとか楽しそう!!てな感じになる。こうしていつものように山頂を目指したんだけど物の見事にバイクが全部埋まってしまった。

 

 

元嫁を車で呼んでバイクを引きだそうと試みるも何とかなるもんでもない。途方に暮れているとやはり同じ感覚で遊びに来たであろう四駆の兄ちゃん達に無事助けてもらった。

 

いやーあの時は本当に嬉しかった!!心の底から感謝!!

 

泥だらけになったバイクで下山、こんなピンチを乗り越えた奇跡に感動しながらそのまま洗車場に向かった。

 

半ズボン、半袖、サンダルばきで.......

 

ただ、洗うだけだし何よりもバイクが無事救出された喜びが物凄い開放感を産んでいた。

 

そして悲劇は起こる。

 

無事に洗車を終えてキックでエンジンをかけるもかからない。

(足でレバーを思いっきり蹴って始動します)

何度やってもかからない。数十回やって最後に全身の力を込めて右足を踏み降ろす。

 

 

アツッ!!!!!!!!

 

熱い

 

最初の印象はこんな感じ。その後、ただならぬ違和感を覚えて足を見る。右足の親指と人差し指周辺から凄い勢いで吹き出す鮮血。あ〜やってしまった。普通の怪我じゃないなとすぐに実感した。モトクロスの足を乗せる部分は泥だらけのブーツでも引っかかりやすいように

ノコギリ状になっている。そこを全力で蹴ってしまったようだ。

その時サンダルも勢いで脱げていたんだね〜。こういう時って人間て意外と冷静。慌てちゃいかん!!という意識が強く働く。とりあえずその辺に落ちているビニールを履いて血が周りに飛び散らないようにする。止血よりも飛ばない方を選んだのはミス。でもこの時は車に乗せてもらうんだから車を汚さないようにと考えた。そして、隣で洗車している兄ちゃんに「すみません、そこのスーパーまで乗せて行って頂けませんか?」と。状況をすぐに理解した兄ちゃんは快く応じてくれた。車の中でも、ビニール袋に血飛沫が当たる音がずっと聞こえている。♪ツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。音を聞いて「大丈夫?」としきりに声をかけてくる兄ちゃん。「スーパーまで行けば、何とかなります!!」←内心やばい!早くなんとかしたい!!当時は携帯電話も無かったのでスーパーから元嫁に電話して助けを呼ぶ。そして一刻でも早く病院に行きたい!!と思っていた。

 

公衆電話に手をかける。冷静に、可能な限り平静を装う心配させずに、急いで来いと伝える。

 

「あのさー、ちょっと怪我してね。大したことないけど、急いで迎えに来て。」

 

できる限りゆっくり言った。深呼吸してゆっくりでも急げと

 

ベンチで座っている間もツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーという音が止む気配が無い。うちからスーパーまでは車で3分。すぐに来るからと冷静に待つ。5分経ち10分経って、15分....こんなに長かった20分前後wってこの時だけだ。15分くらい過ぎたら出血多量で気を失う事をかなり意識した。ここで急に倒れても頭を打たない姿勢はどうすれば良いか?とか。今考えたらさっさと救急車呼べよと。

 

そしてついに元嫁登場!!!しかもお隣さんの看護師つき?

 

本当は「何やっとんじゃー!!!」と叫びたかったけども(笑)

 

お隣さんがベンチに私を寝せて状況を見る。

 

「あーーー骨が見えてるね。整形病院やないとダメぽ」

 

元嫁は「あのさー、ちょっと怪我してね。大したことないけど、急いで向かいに来て。」の私の言葉に一瞬で気が付いていた。ただならぬ事態になっていると。

 

だから引越し先に偶然いた同郷の知り合いが看護師であることを知っているのでわざわざその方を一緒に連れてやってきた。右足は骨こそ無事であったものの骨以外はズタズタ。全てが破壊されているので無事つながるか分かりませんよ?状態だった。しかし、お隣さんの機転で近くの救急指定の整形病院に運ぶよう指示してくれたおかげで無事に手術成功!!見事につながった!!当時当直していた先生がたまたま九大から来ていた名医という奇跡も重なり2時間ほどの手術で全てをつなげてもらった。おかげで指は曲げることはできないけども生活には何の支障もない。傷跡も10数年経った今ではほとんど分からないようになった。

 

それもこれも、あの時むっちゃムカついたけどw状況を察知して機転を利かせた

元嫁のおかげ。

 

今はタヌキの置物みたいになったけど、美人な元嫁のおかげだ。

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ごめんよー、寝顔なら良いかと。

 

 

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