2杯目を飲み終わる頃、怖い顔の店主は普段着に着替え、さっさと店を出て行った。
残るはホール担当の若い中国人女性のみ。
ん?16時までって書いてあったような。😓
※現在14:50
すると直ぐ後ろの自動ドアが開いて、お世話になりまーす!と来客がある。
〇〇ペッパーとやらの営業マンだ。
「本日15:00に約束していた〇〇です」
若い中国人女性に伝えるが、店主はつい先程出て行ったばかり。
若い中国人女性は、申し訳なさそうに営業マンに事情を説明して引き取ってもらう。
店内のBGMが消え、店内の掃除を始める店員。
丁度食い終わったしボチボチ出ようかな。
料理が美味しくて、また来たかったので、ちなみにお昼の営業時間は何時までですか?と聞いて見る。
すると店員さん、いつもは16:00までなんですけど、店主の気まぐれですと平気で言う。
なるほどね。そうそう、これでいいのだ。
真面目に商売やっていた頃は、近年の1億総クレーマーなる時代の中、来店して下さる全てのお客さんから満足を得ようと必死だった。
自分の都合でお店を休む、変更するなんて言語道断。
オープンキッチンでもあったので、作業姿勢も、見られている事を常に意識していた。
腕組みするな、身体を触るな、身なりをキチンとしろ...
見えない所にもこだわる事で、その姿勢はお客様に伝わるだろうと考えていた。
何よりも、それらをスタッフ全員に理解してもらう事に必死だった。
結果、完璧主義、神経質、やり過ぎ、傲慢...
挙げ句の果てに自分の意見が一番なんだよね、見たいなレッテルを張られる。😅
日本は確かに、どのレベルのお店でも、世界最高水準のサービスを提供している。
外国人に関心される事も多い。
例の角刈り兄貴のドラックストアのアルバイト店員も、レジ前に来たら両手をキチンと揃えて、馬鹿丁寧にお辞儀をするようなった。
でもやはり、やり過ぎじゃね?気にし過ぎじゃね?と思うし、実際ここに来て、そう言う意見も多くなって来た。
もう少し、気楽にやろうよ!と思うし、いつか再び自分でお店をする時は、肩の力を思いっきり抜きつつも、最低限の時代にあったサービスをやろうと思う。
力を抜きつつも、来客が途切れないお店。
色んな要素があるとは思うが、この中華屋さんに来て、今更ながら、色んな事を考えさせられた。
誰にも束縛されず、誰も束縛せず...
今度こそ自由に!^_^