港区周辺をうろついていると、地方ではほとんど見かける事が無いであろう車に良く遭遇する。フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、ロールスロイス...
しかも限定車とかいっちゃん高いヤツとか。
この界隈の人でそんな高級車を買う理由はおそらく
お金が余って仕方ない
と言うなんとも恨めしい、いや違った、羨ましい特別な事情も多いと思う。
そんな光景にも慣れて来たけどやっぱり見かけると楽しい車達。特別な人達とは全く違う世界にいながらも、私が初めて買った新車も実は外車だった。←ザ・中間管理職真っ只中、30代に入ってすぐの事。
それまでは知人を通して譲ってもらったり国産の中古を乗り継いでいた。バイクの方に興味があり車は割となんでも良かったのだけど、ひょんな事から欧州車が欲しくなったのです。当時福岡は?(日本は?)空前の外車ブーム。ゴルフやオペルのワゴンタイプが異常なまでに流行っていて、その時は何となく遠巻きに見ていたのだけども、部下に欧州車バカがいて毎日のように欧州車について力説されるものだから、やがて影響を受けて買ってしまう事に。外車、欧州車と言っても、向こうで言えば一般的な大衆車クラスのやつ。輸送費やら関税やらで価格が上がってしまったヤツだ。同クラスであれば国産の方が安いし信頼性が高い。なのにわざわざ欧州車にした理由は
・外車は金利が安い 笑。→0.1%とか。
・見栄で乗っているという勝手な印象が無くなった→走る、止まると言った動力性能重視&安全重視
・デザインが良い(好み)→モデルチェンジも少ない
事が大きかった。
中でもドイツ車は当時から「高速で真価を発揮する、道路に吸い付くように安定して走る」なんて言われていたけども、国産のように広さや使い勝手の良さ、居住性よりも、車の動力性能や安全性を重視した作りである事を知った事も最大のポイントだった。実際に乗ってみると外車バカの部下が言うように快適。頻繁に鹿児島↔︎福岡も往復していたので特に長距離移動時の疲労が激減する事に驚いた。中でもシートに座ってからのエアコンやAV機器等の操作性は際立っていて、ハンドルを握った時の肘の位置を固定したままほぼ全ての操作が出来る。高速移動の時は指一本ハンドルにかけていれば十分で、道路のつなぎ目の段差やわだちにタイヤがハマってもビクともしない。また、シートに座ると頭が自然にヘッドレストに当たる、骨盤を背面と平行に保たれる(座面に対して垂直)ので、腰が痛くならない、安全面でも安心でとにかく疲労軽減につながったのを実感。
当時子供もまだ小さかったので分厚いドアや頑丈な作りも魅力的だった。
ただし、国産では考えられない箇所が良く故障した。笑!
それでも、車内を自分の部屋と見立てる国産とは違う意味の快適な居住性を求めた欧州車の作りは今も進化しているのでは無いだろうかと思う。20数年前に標準装備だったものが、国内ではここ数年でようやく軽自動車にまで装備されるようになったみたいだけども、20年の遅れや考え方の違いは変わらないと思う。
都会の高級車を見ていて、そんな事を思った。
元嫁と同型の車。見かけによらず頼もしいヤツ。
南青山付近にて