boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

町の自転車屋さん

昨日の出勤時に気が付いた自転車のパンク。

慌てて空気入れを取りに戻り会社までは復活した。前回と同様に少しづつ空気が抜けている模様。

最初のパンクの時は自分で修理したけど、パンクしている所がなかなか発見出来ず、とても小さな穴が原因で何かを踏んづけた形跡が全く無かった。チューブを良く見るとゴムとゴムの繋ぎ目から漏れておりチューブが元々劣化していた?らしかった。

 

今回もそれっぽいなぁ。大きな段差とかを乗り越えた衝撃なのかな?そう考えた私は、自分で汗だくで修理をしてもキリがないと思い自転車屋へチューブ交換をしてもらおうと向かうのであった。 

 

自転車を購入した所は川口駅周辺。自転車で30分ほどかかる。今でもググってもそこしか出ないが、会社周辺に何軒か自転車屋がある事は仕事のお陰で分かっていたのでそちらへ向かった。

 

着いた先は昔ながらの自転車屋さん。懐かしいなぁー。

自宅兼店舗で表にズラリと整列したママチャリと〇〇サイクルとだけ書かれた看板。中に入ると70代と思われる店主が何やら作業中だ。

 

事情を説明して早速作業に取り掛かって貰う。

年期の入った木製の工具箱から道具を取り出すと、油まみれのごつい手で、慣れた手つきでアッサリとチューブを外す。水につけ穴が空いている所を探すがやはり見つからず、予定通りチューブを交換してもらう事に。

 

ブレーキのワイヤー、チェーン、スタンド等タイヤを外す前に取らないといけない部品をテキパキと外して行くじっちゃん。

 外した部品やネジは無造作にその辺に投げ捨てるように置く。

勿論、傷が付いても気にならない部品であり、傷もつかない事は互いに分かっている。

 

首筋と額には大粒の汗が滲み出ているがそんなの御構い無しに黙々と作業を続けるじっちゃん。手先が器用な人は、案外指が短くて太く爪も短い人が多い。←個人的な印象

じっちゃんの手は正にソレだった。

 

デザイン科の友達、大工さん、建築現場の人々...皆んな同じ手だったなー。

 

自転車屋さんで修理してもらう間、その作業をじっと見つめるこの感じ。一瞬で小学生の頃にタイムスリップしたようだった。

 

買ってもらった自転車は良く自分で磨いていた。特に面倒なのがメッキ部分の錆落としとバイクで言うホイール回り。リムを磨き一本づつスポークも磨く→細い棒っすね。

大切に乗っていたけど良くパンクもした。

気分も沈んでいる中、小さな体で重い自転車を押して町の自転車屋さんに向かった淡い記憶。

 

昔はパンク修理ついでに、ブレーキの調整やチェーンへの油の補充なんかもセットでやってくれていた。ハンドルの曲りとかちょっとした調整をささっと済ませて渡された自転車はとても軽やかに進んで気持ちが良かったなぁー。

 

幼少期の頃、そんな町の自転車屋さんはヒーローだった。

今日のじっちゃんも全く同じ。

 

そんな自転車屋さんが、特に地方ではどんどん無くなっている。

 少し寂しい感じで店を後にした。😅

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