前回の記事で、関東では九州ではあり得ない8枚切りなどと言う薄切りの食パンが売っていて驚いたと書いた。ネットなどの情報では知っていたのだが、目の当たりにして随分と落胆した。←んな大袈裟な
イギリスからやって来たパンの中で、戦後の日本で特に受けが良かったパンが食パンだ。当時アメリカで、戦争が長期化する事を想定して蓄えられていた小麦粉が余っていたので、給食にパンを!と、GHQに踊らされて瞬く間にパンは普及したのだが、食べ物が少なかった敗戦直後の日本においては、あの白くてフワフワの柔らかい食べ物に皆歓喜したはずだ。
そう、食パンと言えば、その「白くて、フワフワの」クラム部分が最大の特徴で、近年ではまだちょっとした食パンブームなども続いているが、最近では「耳まで柔らかい」なんてフレーズも当たり前になって来た。そして、食パン専門店なども次々と現れている。
肉でも何でも、「柔らかい」事を良しとする日本の文化は、戦後の急激な変化と感動が起源かも知れないし、そうでは無いかも知れない。←適当、棒読み
とにかく、フワフワ、モッチモチ、しっとり、柔らかく、その中でこそ、あの芳醇なバターの香りや良質な小麦粉の中心部分の香りが生かされる。
フランスパンの小麦粉の香りは小麦の外側。食パンの小麦の香りは小麦の内側にあって別物だ。
食パンの小麦は米で言うと大吟醸。小麦粉を削って削って、中心部分の良質な部分だけを精製する。その結果、良質なグルテンも合わさって、フワフワのパンになるのだ。
なので8枚切りは、食パンの長所を殺してしまう。😭
と、個人的に思うのです。
山形のパンとかイギリスパンならば薄切りで、しっかりとトーストして皮の香ばしさの方を楽しむ。製法も配合もそれを目的として作成する。
美味しい食パンの王道は、4枚切りとかの厚切りを、近火の高温でサッ!と焼いて食べる事で、中身の水分を逃さない。
最近流行りの、後から、外から水分を補う方法でもダメ🙅♂️
昔ながらのトースターで焼くのがベストです。
小麦の中心部分を贅沢に使う事で、パン生地は水分をしっかりと抱え込む。その水分を味わうのです。
そう思って作っていても、結局好みなんだけどね。😅
それにしても、いつからこっちは薄切りなんだろ?
勿体ねぇー。←大きなお世話だ。
卵料理と牛乳と食パンは神。笑!!
は、8ま...←しつこい 笑!