boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

3.11 2:46

あの日は帰宅時間が嫁と重なったので車で一緒に帰る事にした。そしてナビから流れるTVの音声で異変に気付いた。→走行中は音声だけ

 とてつもない大きな災害が東北で起こっている。音声だけで何故そう感じたのかは覚えていないのだが、異変に気付いてすぐにお店の当時店長を任せていたスタッフに電話した。

 東北で大きな災害が起こっている。ネットで今起こっている事を確認したら、取り敢えず他のスタッフ全員に知らせなさい。東北出身者がいるかもしれないという事で、あの時、あの時間に遠く離れた九州で最初にやった行動は電話だった。

 

帰ったら真っ先にテレビを付けて愕然とする。

目の前に映し出される光景が信じられないものだった。

 

その時目の前に映し出される人々の心配も当然したのだが、店と家が海のそばであり、初めて経験する国内の大規模な地震災害だったので、ここは安全なのか?で頭が一杯になった。

 結局翌朝出勤するまでテレビを見続けて、こんな離れた所にも小さな津波が来たけど散々調べてここは大丈夫と言う結論が出た。

 

それから日が経つにつれ予想を遥かに上回る深刻な事態になっていった。

 

今自分に出来ることは?日本中の人が同じ気持ちだったと思う。出来ることの少なさに苛立ち、途方に暮れた。

 

色んな情報が錯綜してある時期は混乱していた。もっと早く救助に行けないのか?救援物資をどうにか届けたい!テレビ局は映してないで助けろよ!!とか。

 

東京の人達の様子も強烈に印象に残っている。

 

パン屋仲間からも何かしましょう!と色んな提案があった。色々調べた結果、混乱している状況では逆に迷惑になると言う判断に至った。

 

その頃夫婦でブログをやっていた。子育て世代が少しでも気軽に、楽しくと言うテーマだったので常連さん達とのやり取りも毎日のように楽しくやっていた。

 

日本中が自粛モードになった。当然だ。

 

夫婦で考え抜いて、やはり自分達は目の前の仕事を一生懸命して、普段通り楽しくやろう!となった。

 

いづれはあそこで出店して、何かやりたいね!そんな事も話し合った。

 

嫁はブログで約束した。忘れない事、風化させない事、教訓を生かすこと。

 

黙祷。