boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

米粉のパン

最初に「米粉のパン」の存在を知ったのは今から8年ほど前の東京視察の時。米の消費量が減り米が余っていた時に、JAと当時視察した店舗の有名技術者が共同で開発した事を聞いた。当時は細かくしたお米にグルテンを後から添加して作る形で、小麦アレルギーの方向きって感じだった。結局グルテン足すので大丈夫?と思ったが数年おきにちょっとしたブームが各地で起きた。

 

それからグルテンを添加しない技術も生まれたが、製パン技術者からすると、余った物+添加物で無理やり製パン性を向上させてまで作るってどうよ?って感じで、アレルギー対策としは有りだけど、それだったら天然酵母と言う形が良いなと言う感じだった。←個人的に

やたらと流行った時には、パン屋なのに米粉のパンが看板商品になってもやだなと。

 

勿論キチンとした技術で作る米粉のパンで有名なお店もあるにはあるが、当時はその大部分が流行っているからと業者に乗せられて販促グッズ込みで商品化した店舗の方が多かった。今は分かりませんが...

 

確かにあのモチッとした独特の食感がウケるのは分かるし、出せばある程度売れるとは分かっていても結局手を出さなかった。

 

その代わり、一時期あまりにも要望が多くて😓じゃあ、米の風味がするパンを王道の製パンで!と出したのが玄米パンだった。蒸した玄米ペーストを練り込んで出来上がったパンは、わざとらしいくらいのもっちり感が減る代わりに、お米の旨味や甘味を感じることの出来る上品な味わいでとても口溶けの良い物だった。ライ麦パンに似た独自のクセもあったが←と言うかライ麦を少し加えると旨い事を後から発見。😋

毎日の食卓で食パンに飽きて来た時など少し変化をつけたい時に丁度良い商品となり完全に定番化となった。

 

そんな少しクセのある玄米パンで作る卵サンドもあった。刻んだピクルスや大量のネギを入れた卵サラダで作るちょっと変わったサンドも人気でずっと出していた気がする。卵サンドを作りながらそんな事を思い出した。

 

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先日の西伊豆無人販売所でゲットした生椎茸。オリーブオイルとニンニクで炒めただけ、バリうま!笑