boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

クラッシュ

amazonプライムに最近追加された映画「クラッシュ」を久しぶりに見た。←なんか好きなんすよね

 

「   触れ合いだよ

 

   街中を歩いてよく人と体がぶつかったりするだろ?

 

  ロスじゃ触れ合いは皆無

 

  でも触れ合いたいのさ

 

  ぶつかり合って何かを実感したいんだ...   」

 

タイトルの「クラッシュ」。この冒頭のセリフの中の言葉で「触れ合い」と「ぶつかり合い」は同じクラッシュと表現されていて、映画を観終わる頃にはその意味をじわじわと感じ取る事が出来る。

 

物語は複数の登場人物が次々と現れる所から始まる。刑事の男女コンビ、議員夫妻、テレビの演出家、父親の看病をする警官、中国人の女性、イスラム系の親娘、黒人の強盗コンビ、鍵屋さん←鍵屋さんは子供への接し方が神ってる😳

 

色んな人達が次々に登場する冒頭では、それぞれが受ける偏見や抱く偏見とそれらに相反する優しさが必ず描かれていて、一見全く接点の無かった人達がやがて交錯をはじめて衝撃のラストを迎える。

 

俳優陣も錚々たるメンバーで←ダニー・トレホのチョイ役ぶりw

皆主役級の人達って所も見所の一つなんだけども、至る所で描かれる差別や偏見のシーンを見ると、まだまだ外国では当たり前な事みたいで、でも日本にいるとピンと来ないなーなんて思いながらも物語は進んで行く。

 

これ、どう着地するんだ?て事で結局最後まで目が離せなくなるんだけども、果たしてその結末はいかに...

 

つい先ごろ外国人労働者の受け入れ問題で騒がしかったけど、世界的に見たら、移民や難民の受け入れってまだまだ少ない方と思う日本。アメリカも最近移民キャラバンに対しての厳しい姿勢がとりだたされていたけども、実際は受け入れトップの国なわけで視野の狭いおっさんには何かと疑問点も多い。

 

お客さんで日本人と白人の夫婦なんてのも良く乗せるのだがその人達の一部では、日本は受け入れ体制が甘い!簡単に入れるのも問題!と言う意見も聞いた事がある。余計にこんらがってしまっているんだよね。

 

ただ一つ思うのは、日本は単純労働に対しての評価がここに来て特に下がっているのかなーと。仕事に対して何かと価値や効率、やりがいや好きな事などを見出そうとし過ぎな所があって、結局どんな仕事も必ず必要なのになーて事は良く考える。

 

おかげで単純労働をする人達が激減していて受け入れ拡大したいってのは分かるけども、実際に安い違法賃金で外国人をこき使っている問題や、悪徳斡旋業者の問題、その他文化の違いや諸々ある。

 

新聞、テレビでは議論時間が少ない事が焦点なのだけども、複合的に絡み合った問題点をそれぞれ切り離してからもう一度きちんとやらなければ?とも思う。

 

絡み合った問題点が映画と重なったので話が大きく逸れた事は許して下さい。笑

 

ま、映画中盤の3つ目のクラッシュとラスト...😭😭😭😭😭

 

色々と考えさせられる名場面は必見です。

 

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角島にて。