boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

心のバリアフリー (あ、解決策では無いっすw)

今朝のテレビで、車椅子の方がバスに乗車拒否されたと言うニュースをやっていた。

タクシー勤務時にも度々問題になっていて、障害者雇用も経験があるので色んな事が一気に頭に浮かび整理しきれなくなったので(笑)←頭弱っ!

ブログに書き始めた。

 

タクシーの対応

 

タクシー乗務員は、二種免許取得時とタクシーセンターでの研修の際バリアフリー講習を計三度ほど受ける。実際に車椅子を使った講習で、車椅子からタクシーへの移譲を練習&その他言葉掛けの際の注意点なども。

を車椅子対応も可能なJAPAN TAXIへの切り替えが始まって2年弱。現在働いている会社でも全体の三分の二がJAPAN TAXIとなった。

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JAPAN TAXIはこのようにスロープを使って車椅子ごと後部座席に入る事が可能なのだが...

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その手順が複雑で作業工程も多く、今回のバスの件のように断る人の問題も多いとの事。(設置に20分程かかってしまう、もしくはたまの作業なので忘れて自信がない→乗車拒否につながってしまうと言う結果に)トヨタ側はこの問題を受け、スロープ設置の手順をより簡単にしたタイプを開発中との事であるが、乗務員が乗車拒否をする問題は他にもいくつかあると考えられ、今の所完全に無くなる事は無いだろうなーと言うのが正直な感想だ。

 

仕事中の葛藤

 

バスや電車と違ってタクシーの場合、運行時間に関しては自分の裁量で1日トータルの勤務時間さえ守れば良いので(悪質な遠回り&時間稼ぎなどを別にして)一回の運行に関する厳格な時間規定は無いと言っても良い。ただし、稼ぎがそのまま給与となるので実車率を上げてなんぼの世界。そこに生活も掛かっているのでなるべくなら車椅子設置に関わりたく無い、でも相手の気持ちを考えるとなんとか協力したいと言う葛藤が出て来る。この辺りは一般の仕事中の人も共通しているのかな?例えば緊急の用件で限られた時間内に先方に出向きたいけど障害者に対して何か協力すると遅れてしまうみたいな場面もあると思う。

 

さて、本題はここから 

 

ここまではちょっと良い人ぶって書いてみたのだけど←は?w

正直言って自分の周りにもいるけど、上記の考え方なんてクソくらえ!見たいな人は結構いる。笑

迎えに行って設置して、体力使って送り届けるまで結局トータルで1時間もかけて千円行かないのかよ!ってのは良く聞く愚痴。1時間辺り最低でも¥2500、稼ぐ人は¥3000〜¥4000が基本の世界なので言い分も分からなくは無い。同年代と比べると多少バカ力があって、介護職や介護経験があって車椅子の取り扱いに慣れていてなおかつ移譲も出来るよ!と言う私でもさえも、本音を書くと流していて車椅子から手が上がったら「oh〜」と言う感情がゼロでは無い。(すみません)

 

しかし!いざ車から降りてお手伝いを開始すると、いつもそんな感情はどこかへ飛んでいるのだが、色んな状況と立場の人を見ていてまた、自分の葛藤を体験していて損得勘定無しに全ての人々が誰に対しても優しくなれる条件って何だろう?と考えることも多い。

 

話飛びます!!笑

 

ここ1ヶ月でネット上で見かけたある二つのエピソード

 

かなり簡略して書くがはてなブログで見かけたアメリカ人の気質について

 

確かアメリカのIT関連で働く人のブログだったのだけど、その人がある日仕事も落ち着いてようやく自分にご褒美を!と言う心境になった時のお話。

楽器が趣味である彼は部屋に防音室を設置しようと決意。ところが予想以上に巨大な荷物が届き完全に無理ゲー状態w 途方にくれていると、手伝いに来た現地の人々や作業員は皆口を揃えて「きっと出来るから頑張ろう!!」「成功すると良いね!」と声を掛け総出で打開策を必死に探すのだそう。これが日本の場合だと想像すると、手伝いに来た人の数人からは現状を見る限りではネガティブな意見も多く出て本人も簡単に諦めていたかも知れないと。たかが趣味の為にそこまで頑張る必要は無いと言う声も聞こえて来そうな状況の中、あちらのポジティブシンキング&他人の成功を喜ぶ姿勢に感動したと言うような内容。

 

もう一つは最近見た記事。

車椅子の方が死ぬ前に行きたくて再訪した大好きなハワイ(?)。海岸にいると見知らぬ現地の人に声を掛けられたそうだ。「泳がないのかい?」との答えに詰まっている彼を尻目に、現地の人達は車椅子の方を担いで海に入って行き一緒に過ごしたらしい。現地の人は「自分だったらして欲しい事」をしたまでとの事。

 

 

二つのエピソードや最近の出来事&自分なりにいくつかの仕事を通して思ったのだけど、人がもともと持っている優しさを阻害しているのは一言で言うと社会。社会に出ると競争の渦に巻き込まれるのは必然でその結果人間誰しもエゴが出る。しかし売上や成績を上げる、目標を達成するためには最低限のエゴも必要で、物事に対してある程度貪欲にならないとなかなか良い結果が出ないのも事実。

しかし競争社会の中で最低限必要なエゴが、時に誰かを傷つけてしまう結果になると言うのは実に悲しいことだ。

 

ネットのおかげで個人主義の良い部分が改めて見直されてはいるのだけど、負の部分も同時に露呈してきていると感じる現代社会。例え仕事中であっても、人と人とのコミュニケーション部分においては冷静に損得勘定無しに対応していきたい。心に常にゆとりを持って必要な場面で使いたい。他人の目を気にせず素直に行動したいと自分に言い聞かせて置こう。

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鈴木と上野で食事。お前細か過ぎだろ!(精算時)

いかん、いかん、心にゆとりを...