後から来た観光客は皆階段を登る中、一人スロープを利用するおじさん。
元商売人だからなのか観光地ではしっかり金を落とす感覚となるw
二段階に分かれた結構距離のあるスロープを登った先には土産物屋があって¥500分買わないと損なので物色開始。目の前では地元アラサー女子が大声で世間話をしていたのだけど、その福島弁がすげー楽しい。
短い文節の中で激しく上下するイントネーション。特に決まって最後に語尾が下がる所などは、なんか韓国語にも似ているなーなどと思いながら、韓国人女子の可愛らしい会話も頭に浮かんで来た。しかし、一度エキサイトすると途端に迫力を増す独特の言葉。福島弁もきっとそうに違いない!と勝手に想像してしまった。(すみませんねw)
究極の断捨離経験者は、旅の思い出は物では無く記憶へ。写真やブログも良いよね!
無事に¥500を使って、隣に展示されている歴史物や記述を読みふけって一段上がって広場へ向かう。
白虎隊19士の墓。
イタリアから寄贈された記念碑。
色々と物思いにふけって見学していると、先ほどのアラサー部隊が練炭に火を起こしてお線香の束(¥100)と共に持って来てくれた。軽くお参りして次は白虎隊が実際に自刃を決行した場所へ。
周囲は一般のお墓となっており、その中にいくつかの碑が立っていた。
何とか戦火を逃れ、ようやく辿り着いた先から見た会津城(鶴ヶ城)の周囲はすでに火に包まれており自刃を決意するきっかけとなった。以前各地で見たキリシタンの悲劇同様、胸が張り裂けそうになりながら現在の町を見下ろす。
肉眼では確認する事が出来なかったなー。(中央にはルートイン)
さて、続いて向かったのはサザエに似たさざえ堂。
旧正宗寺円通三匝(さんそう)堂 →通称「さざえ堂」
正面から入ると右回りに螺旋状のスロープで登り、頂上の太鼓橋を越えると降りの左回りのスロープとなって背面出口に通じる。昇降を通じて建物内を三度回ることか三匝(さんそう)堂の名がある。
スロープの内側に沿って西国札所の三十三観音像が祀られ、一度入ると巡礼を終えた事になると言う、いわば江戸時代における庶民のための身近な巡礼の建物であった。
仏道建築としては、他に例を見ない特異なもので、6本の心柱(円柱)と同数の隅柱(六角柱)を駆使して、二重螺旋のスロープを造り上げた考案者二人の創意と技術には大きな意義がある。(現地案内板より)
あのダビンチも図面は描いたけど建築することは不可能だった?などと言われる二重螺旋の摩訶不思議な建物。 下がり気味のテンションが一気に上がってしまった。
続く...