ここを見ていられる方は早くから知っていたと思うが、タクシー業界は2月の後半から例の件で影響が出始め学校の休校以降お客さんが激減している。それでも稼ぐ人は稼ぐのだが、そんな人は一部の人で運転手のほぼ全員が悪影響を受けている事には変わりは無い。都内は特殊な環境でタクシー利用者は地方に比べれば多いから対処出来ない事も無い訳だけども、地方で実際生活がかかっている人にとっては深刻な問題だ。
そんな中、復帰後稼いでいた鈴木も例外では無くwそろそろ来る頃だろうと思っていたら、案の定先日連絡が入った。
鈴木は私とは違う勤務体系。一日置きに出番の隔日勤務(通称カッキン)の私と違い、会社の稼ぎ頭が許されると言う夜勤を好む。夕方頃から出勤し、帰宅ラッシュから一番金になる22時以降に発生する割増時間帯を経てロングが出やすい深夜から夜明けまで約12時間の勤務で月に24勤務となる。有利な勤務時間帯(アイドルタイムがほぼ無い)や勤務日数の増加で、一日5万も売り上げればひと月120万の売上。夜勤の場合、都内のタクシーの平均歩合は最低が60%となるので稼いでいる部類となる。
鈴木が連絡してくる時は大体お悩み相談か売上自慢のどちらか。今日は流石に例の件だなと思って連絡を受けると
全部入っていた。
先月の売上報告、会社の不平不満、そして売上の減少だ。
それに加え、最近のやり取りで一つ大きな変化があって、それは婚活を始めたのでその進捗状況が加わる事。43歳の鈴木はここに来てようやく焦り始めたのか最近はどうしてもその話が中心となる。
相談する相手を間違えていないか?
だいたい可能な限り20代、出来れば10代(笑)と結婚したい鈴木の相談に対しては、どうお茶を濁そうとも私としては厳しい事を言わざるを得ない。笑
ここをたまたま見た20代女性の方々
どうっすか?笑
稼ぎは悪くは無いと思うんですがね。
私が出来る事は、この僻地でこっそり募集する事くらいで現実的にはほぼ無理だろと!思っているもんだから、そろそろ長電話をやめたいと思うのです。
そして色々と話を聞いていると近々また違うタクシー会社に転職する予定だそうで、次の引越しの手伝いは
全力で断る予定だ
boulangeriemanna545.hatenablog.com
なんかちょっと変わった所があるとは言え、彼は人当たりが良くとても気さくで仕事は真面目。真面目過ぎて、お客さんや会社からの理不尽な要望に対処しきれずそこで何かが崩壊する。その彼の言う理不尽とは、例えば入社する時にJAN TAXIにはすぐ乗れると言われたのにまだ実現されていないとか、月の可能な勤務時間管理を怠っていた会社のせいで1日稼ぎ損ねたとか、とある先輩に目を付けられて無視されているとかそういった次元のお話で、バイト始めた学生が味わう最初の葛藤とか苦悩程度のもの。
鈴木の言い分は理解出来るし、大方の人は本来の仕事の苦悩とはそんなレベルの事じゃ無いぞ!ってなると思うのだけども、そのレベルの事がなかなか伝えられないでいる私。
多様性とか認め合う事が正義となって行っている世の中で、今世界規模で起こっている件での各国の考え方の違いや民度と鈴木の件が重なって、確かに認め合う事は素晴らしい事なのだけども、それが決して共栄して行く事には繋がらない。
鈴木は鈴木、私は私だもんなー。
ガーリック炒飯。旨い!!