boulangerieの暇つぶし

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黒人音楽

リトル・リチャードの事を引用して記事にした2日後、ロックの創始者リトルリ・チャード逝去の訃報が飛び込んで来た。(ご冥福を御祈り致します)

 

「ロックンロールの革新者にして創設者にして立役者」と言われるリトル・リチャード。

1955年にデビューし翌年には誰もが一度は聞いた事のあるこちらが大ヒット。

「ロックンロールで最も偉大なイントロ」などと言われるその口ずさんだ独特のイントロは、ドラムパターンを口で表現した物と言われておりビートを大切にした彼らしい伝説の第一歩。蒸気機関車のリズムから8ビートの発想を得た話と共に後世に残る逸話だ。

 

ちなみにロックンロールとロックは違う。ノエル・ギャラガーに言わせると「ロックとロックンロールには大きな違いがあるんだ。キース・リチャーズに訊いてみろよ。ロックってのは、そこら辺で、短パンで叫んだり騒いだりするものだ。ロックンロールは俺のような、もっと歳上のヤツが演奏をするもので、ロックンロールができる若いバンドはそう多くない。」らしい。よー分からんけど←関西の知らんけどと同義語

 

しかし二つは違うと言っても、どちらも揺らす、転がすと言った音楽的な躍動感に由来し、黒人のスラングとして性的な意味合いも含まれていた。聞くだけで思わず体が動いてしまう、アドレナリンが放出されるような状態を音楽で表現したって事ですね。

 

そのロックンロールのルーツとなっていると言われているのはゴスペル。地方によっても独特のリズムやビートがあり、彼の出身地からすると特にアメリカ南部の影響を大きくうけている模様。「天使にラブソングを」や「ブルース・ブラザース」などで教会で歌うシーンは手拍子も付き物だけど、手拍子によるビートは、スピリチュアル的な高揚を促す為に重要で、かつスピリットを得たり単純に楽しんだりする為にもとても重要な要素だった。

 

ゴスペルとロックンロールの伝道者となり独自の感性と世界観を瞬く間に世界に広げた彼の偉業。1960年代に入ると一旦は絶滅したと言われるけど、そのビートはモータウンに移行したり、ポップニュージックの幕開けとなったり、そのスピリットはストーンズが今も尚継承している。

 

「世界中の全ての人々に受け入れられる音楽を作る」「常に質の高い音楽を」と始まったモータウンレーベル。

 

この古典的なものからジェームス・ブラウンのような特異なものまでやはりビートが重要だった。

 

ダンス好きの彼から生まれた独特のビート。

黒人の持つリズム感とか音楽的センスってやっぱり特殊だ。

「思わず体が」の要因にビートを結びつけたリトル・リチャードの功績はただただ凄いとしか言いようがないな。

 

 

 

   ちなみにベビメタにもあるんですよね。

 

いや、マジで。笑