WOWOWの番組、「サウンドブレイキング レコーディングの神秘」を見た。
実はこの番組、音楽ど素人の私が度々偉そうに語る音楽の元ネタであったりするのだが、音や音楽の創造と料理やパンの製造にはいくつもの共通点があり、結局売れなきゃ成り立たないと言う点においてはビジネス面でも応用が効くと感じていて、このような番組を見る時には趣味目線と言うよりは仕事への活用って感じで見入ってしまう。
さて、1回目の放送はレコーディングのプロデューサーを中心に描かれていた。素人の認識での楽曲作成には作詞&作曲する人、奏でる奏者、音を作るエンジニア、編集する人などの他に各機器の専門家、レコードレーベルなど様々な人や会社が関わっていてとても複雑な世界。その中でも曲を完成させる事に特化した総監督的な役割がプロデューサーなのかな?的な認識なのだけども、番組の冒頭でアーティストによって語られていたプロデューサーのイメージでは、アーティストのサインは欲しいと思うし知名度も高いけどプロデューサーの知名度は低くてサインは欲しく無いよね?的な事が語られていて
確かにそうだ←身も蓋もない
と思ってしまった。業界の方ならまだしも正直な所これがただの音楽好きの認識だ。
番組内ではプロデューサーの助言やちょっとした閃きによって生まれた名曲の逸話が紹介されていたのだけど、例えばビートルズの「イエスタデイ」はプロデューサーのジョージ・マーティンの「ストリングスを使用すればもっと良くなる」と言う助言で曲が完成。
それまで バイオリンやチェロといったクラシカルな弦楽器に否定的だったポールはこの曲で考えを改めるきっかけとなり、譜面にはポール・マッカートニー&ジョン・レノン+ジョージ・マーティン殿andモーツァルトとポールが鉛筆で書いたとの事。
「イエスタデイ」にてストリングスが効果的だと知ったポールとプロデューサーは「エナリー・リグビー」においても活用。
リズムがあってエッジの効いたこの楽曲のストリングスは映画「サイコ」がヒントになっている。
ちなみに「エナリー・リグビー」はビートルズの演奏が一切使われていない初めての楽曲で弦楽八重奏曲。こ言う斬新かつ革新的な発想→応用がプロデューサー によるものと聞くと
プロデューサーすげーー!!!!←語彙...
となった。笑
しかし、各方面の専門家によって一つの楽曲が昇華するのは面白い現象だけども、現在は過度の分業化による利権やしがらみで負の側面も色々と聞く。
それがまた枝分かれし過ぎて原点回帰となったのは「鬼滅の刃」をアニメ化したUfotable(ユーフォーテーブル)。一つの会社で企画、制作、版権管理を行っているからクオリティの高い作品が生まれた背景を見ていると、進化→原点回帰の繰り返しってやはりイノベーションの発端になっているのだなーと。
クッカーは一人湯豆腐に丁度良い。