こんなの金曜じゃねーーーー!!!
(ちなみに人はいます)
と捨て台詞を吐いて都心を後にした翌日。
一昨日作ったカレーパンを温め直して朝食に食べると昨日のモヤモヤが綺麗に吹き飛んだ。←単細..
具のカレーはちょっと固まり気味だけども
しぼむも事も無く揚げたての状態を維持している。この上品な味わいはスプーン上でご飯に美味しいカレーを少しだけ付けて頂く感じに似ている。
さて、すっかり庶民の味として定着しているカレーパン。元を辿れば諸説あるが、いずれも洋食文化が国内にガッツリ入っている最中に器用な日本人シェフによる新たな発想という点は共通していて、ならばその時必ずピロシキと言う料理が頭を過ぎっていたのかな?なんて想像する事も出来る。ピロシキとは東欧やロシア全域で親しまれる前菜で食す揚げパン、もしくは具材を包んで焼いたパンで寒冷地で食材が乏しい地域で発展して来たと言われている。世界三大スープのボルシチなどと共に前菜として食卓に並ぶ代物だ。寒冷地では料理を一気に出すと冷めてしまうので少量づつ作って食卓に運ぶ文化が始まったと言われている。これがフレンチを代表するコース料理の源流だ。
あらためてそんな事を調べていて作ってみたくなったピロシキ。基本は挽肉に玉ねぎや人参のみじん切りなどを合わせて炒めて塩&胡椒のみで味付けした具材を包むのが基本らしく、キャベツの使用頻度が高い模様。香辛料もディル、コリアンダー、イタリアンパセリと至ってシンプル、何か特別な食材を使用している風ではない。以前のお店では野菜のみじん切り+挽肉に、春雨を入れて醤油ベースで味付け(ジャポネソースみたいな)、とろみを付けて中華風の具材にして使っていたのだけど今日は原点回帰で本場に近いものにトライ。
パンチが不足するので白ネギの刻んだものと挽肉、香辛料はナツメグ、コリアンダー、クミン少々、味付けは塩&胡椒のみ。ただし、これだとボソボソで非常に包みにくくなるのは目に見えているのでマッシュポテトと茹で卵をつなぎにしてみた。
混ぜながら味付けの最終調整、濃い目に仕上げたのだけどこれだけ食っても微妙。笑
(ほんの少しだけコンソメと薄口醤油を足しました)
パン生地はカレーパン同様に製造。今日は小麦粉200gで仕込み捏上温度を前回よりも2℃低めにする。実はここでボルシチにもトライしよう!と考えていたのだけどハナマサにも西友にもビーツが売っていなかった。←ボルシチに必須です
無いものは仕方ない。ピロシキの仕上げをあれこれ考えながら発酵終了を待つのでした。
続く...