こちらで紹介した動画を見るとウイスキーについての基礎知識が分かる。
boulangeriemanna545.hatenablog.com
しかしながら、アイリッシュウイスキーとかスコッチウイスキーのいわゆるシングルモルトウイスキーとなると一般的には非常にクセが強いので、元々アルコールに対してさほど興味が無い層&普段何気にビールなどを飲んでいる層にとっては、ラフロイグのキャッチコピーにあるように「好きか?嫌いか?」の二極化となってしまって最悪ウイスキーが嫌いになる結果に。そのクセの主な要因とは、原料となる麦芽や大麦を事前に燻す事によって燻製特有のスモーキーなフレーバーが生まれる事。そのフレーバーを極端な有名な例えで言うと「まるで正露丸」。なので、高価で有名だからと試しに飲んだシングルモルトが強烈なフレーバーで嫌いになるのも大いに頷ける。
と言う事で、少しでもウイスキー(蒸留酒)を好印象にすべく入り口として個人的にお勧めな飲み方は
1、まずは缶のハイボールを飲む←慣れる (スッキリとした味わいで夏にお勧め)
2、比較的安価でコンビニで入手し易いブレンデッドウイスキーにて手作りハイボールにトライ←缶では味わえ無い芳醇な香りに驚く
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「JAMESON」や「知多」、「ジョニ黒」はクセが少なく缶とは比較にならない芳醇な香り+後味爽やか!っす。
3、安価で入手簡単(コンビニ)な数種のブレンデッドウイスキーを試す(ニッカ・ディープブレンドは割とスモーキー、クリアはクセが無い)
ここまでで「旨い!」「味の違いが面白い!」と思ってからシングルモルトへ移行するのが良いかと思います。強烈なクセにハマるとタリスカー公式がお勧めしているブラックペッパー添えなんてのも楽しめますよ。
さて、ここから舞台を日本に移します。ウイスキーとは対照的にクセの少ない原料由来の風味を楽しむ事が可能でクリアな味わいの焼酎&泡盛。ウイスキーとの主な大きな違いは糖化の方法で、ウイスキーは麦芽糖、焼酎は主に米に植え付けた麹菌による発酵の賜物である麹です。麹菌は高温多湿なアジア圏にしか存在しない事から日本は古来から麹菌を利用した発酵食品文化、代表的な物が味噌、醤油、味醂です。
では、(芋)焼酎が出来る工程を鹿児島県姶良にある「白金酒造」さんから以前お邪魔した時に撮った写真で簡単に説明を。
1、米蒸し
ちょっと固めにお米を炊いて
2、種掛け
炊き上がった米を40℃に冷まして麹菌の種をつける(米に菌をふりかける作業)
3、製麹
温度&湿度を管理した部屋で二日間かけて麹を育てる
(米に麹菌が付着して発酵したものが麹)
4、一次仕込み
5、、磨き芋
原料であるさつま芋の皮を手作業で剥きます。←本来は機械でやるのだけど、年に一回手作業で皮剥きした芋を使って焼酎を作るイベントがある
6、二次仕込み
一次仕込みで増やした酒母に粉砕した芋を加え二次モロミを作る。
7、モロミの管理
30℃を超えないように管理。最適なアルコール発酵状態をキープ。
まるで温泉のように活発に出る気泡に驚いた!!!
今日はたまたま「酒酵母の日」なのだとか。
続く...