boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

ラスト・オブ・モヒカン (ネタバレ全開)

4日間続いたダラダラ生活を終え4日に迎えた仕事始め。ボチボチは稼げるのかな?と少し期待して出社したのだけども、翌周初めが祝日だから?なのか今週いっぱい休みにしている人が多いようで、街は閑散としていてお客さんも少なくて苦労する結果に。しかし繁華街に目を移すと観光客や買い物客で賑わっていて小金を稼いで何とか最低限を確保。こうして通常の生活が復活したが相変わらず晴天続きの関東であるにも関わらず引き続きこもっている。

 

正月用の酒とつまみがまだあるので 

(そんな理由で...)

 

足るを知って最低限の生活、世間に影響されない生活はこれが案外心地良い。物は極力(特に趣味関連)買わず&増やさず、興味のある経験は躊躇なく買う、今年もこれで行こう。

 

さて、元旦に見た映画がいささか消化不良で

boulangeriemanna545.hatenablog.com

案の定一部では不評も増え始めた。原因はテーマの表現方法と脚本にあると思うのだけど、ここで思い出したのが私の大好きな映画監督&俳優が出演する、マイケル・マン作品の「ラスト・オブ・モヒカン」だ。既にサブスクでは見られない事は分かっていたので、レンタル落ちを早速購入した←え?笑

 

ラスト・オブ・モヒカン」は1992年のアメリカ映画。小説「モヒカン族の最後」が原作で、無声映画時代から何度も映画化されている古典的名作。

 

物語

舞台は1757年、イギリスとフランスがアメリカで戦ったフレンチ・インディアン戦争を背景に描かれる。イギリス軍指揮官の姉妹がフランス軍と同盟を結んでいるヒューロン族の襲撃に合うが、これを救ったのがモヒカン族首長とその実の息子&首長に育てられた白人=ダニエル・デイ・ルイス演じるホークアイだった。やがてイギリス指揮官の姉とホークアイは恋に落ちるのだが...

 

 

アメリカで覇権を取りたい2台大国の思惑に、先に移住していた白人民兵、先住民らの抵抗や葛藤を描きつつどこにも属さないモヒカン族3人の正義と活躍が見もの。そこにヒューロン族リーダーの思惑や復讐劇、純愛などを絡めつつ当時の白人の横暴が分かりやすく描かれているのもポイントだ。ちなみに劇中でイギリス軍に入っていたモホーク族は実際にはフランス側だった模様。フランス軍にはその他大小9つの部族で構成されたアベナキ同盟として参戦、イギリス軍側は6つの部族で構成されるイロコイ連邦(シックス・ネーションズ)の他、カタウバ族、チェロキー族らが参戦したとの事。

 

 

白人の横暴のために

モヒカン族は今も健在である)

 

 

イギリス軍指揮官の姉妹はフロンティアへ興味本位でやって来た。ところが悲惨な戦争を目の当たりにすると同時にそこで大自然と逞しく共生する先住民の生き方に影響を受ける事となる。しかし恋が芽生えたのも束の間、物語は思わぬ方向へ進み突然のクライマックスとなるのだが

 

 

劇中そこまで出番の無かったモヒカン族首長が最後に全部持って行くと言う色んな意味で衝撃的だった名場面。姉は火炙りから一転ホークアイと共に自由の身に、妹はヒューロン族リーダーの嫁に決定、イギリス軍指揮官(元彼)は火炙りになってどうなるの?と思った矢先の怒涛の展開。元彼が元カノを守るために自身で犠牲になったのも衝撃だったが、息子がやられそれを見た妹の身投げはもっと衝撃的だった。

 

真剣勝負の決着は一瞬、トム・クルーズのように3分も5分も殴り合う必要は無いw(ジャック・リーチャーとか)。妹の無言の名演やヒューロン族リーダーの冷酷&強者ぶりも迫力満点、きちんとチラ見せしているホークアイのサポート演出もお見事。そしてラストの父ちゃんつえぇーー!←語彙力...

セリフや無駄な説明不要、CGや長尺を用いなくともこれで十分、ラストを見てしまっても最高のカタルシスを得られるのがこの映画。(上映時間114分)

 

ところでヒューロン族リーダーを演じたウェス•ステュデイ。どこかで見た事ある!と思う人も多いのでは?彼は実際にチェロキー族で前作「アバター」にも出演しておりました。その他「ダンス・ウィズ・ウルブズ」「ジェロニモ」「ヒート」「ドアーズ」など大作にも出演、アメリカ先住民としては2人目のオスカー俳優なのです。

 

今日はコロッケ

余ったタネはオムレツに

これ最高ーー。