boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

アド・アストラ

プラピ主演の話題作「アド・アストラ」を見て来た。

 

物語は意固地になった父親を連れ戻しに行くお話しで←はい、台無しw

 影響を受けたであろう題材が叙事詩的&心理描写たっぷりなので、無茶苦茶退屈なお話しに仕上がっている。笑

 

 やはりキューブリックの「2001年〜」の影響力と言うのは、特に宇宙を舞台にした映画においては今尚絶大で、どうしてもそっちに行っちゃうのね?と言う感じが否めない。

 

とは言え、近年のこの手の映画は全て楽しんで見ていて、「インターステラー」などは私なんかが見ると一回見たくらいじゃ意味不明だったのだけども何故だか深い余韻に浸ってしまう。

やはりこれは、一言で言うと謎が多すぎる「宇宙の神秘」現象で、普段生活している環境とは全く異なる異質の空間やその存在感の大きさが原因か?

 

映画のテーマについては、一見私のような少数派の立場にピッタリ!で←全部ぶっ壊れた人 

まともな人ならば少しは反省して考え直そう!などと感慨深く見終わる所だろうが、人生折り返し状態の私にとってはただのあるある事象でパッとしなかった。笑

 

環境問題なんかも含みを持たせていた気もするが、そもそも人間が社会を形成し、中でも資本主義社会においては人間の存在そのものが地球にとっては害悪でしか無いと思っていて、散々儲けて壊しておいて「私たちの会社は環境問題にも取り組んでいます」なんてCMや後付の会社理念を見ると、いつも

 

「何言ってんだ?こいつ?」←ヤメろ

 

と思う派なので「まー言いたいことは分かる」程度。

 

ハリウッド自体が巨大な映画産業、しがらみや利権満載だろうしやはり自身が壊しつつ訴えている状態。でも言って媚びないとねってのも分かる。

 

話を元に戻そう。

 

散々ネガキャンの後に言うのもなんだが、この映画は絶対に劇場で見た方が良い。退屈なお話しと書いたが(人によっては)圧倒的なプラピの存在感と作り込まれた近未来の宇宙空間での映像は圧巻で、宇宙旅行をこれほど擬似体感出来る映画は他に無いのでは?と思ってしまった。

 

その圧倒的な映像美を大きなスクリーンで隅々まで堪能するだけでも「映画鑑賞」に酔いしれる事が出来る。

 

いやー、マジすげーから。←語彙...

 

余談であるが、劇中では宇宙飛行の前になると受けるメディカルチェックの場面が度々登場する。この場面を通して心理描写を行うわけであるが、その内容というのが、首に薄いシールをペタっと貼る→心拍数や脈拍などの数値が送信、そしてAIによる質問に答える形で精神的な部分も含めた心身の安定を診断するのだけども、この診断がアウトならば宇宙船に乗り込む事が出来ない。近い将来運転する際にも応用出来そうな仕組みだ。

 

やがて健康状態(特に心の安定)を常に監視され出して、そのうち「あなたは今、不安定な精神状態にある為、外出禁止な」 ガッチャン!などと自分の住む家の扉が自動で閉じられるなんて事も?と思ってちょっとニヤけてしまった。

 

技術の進歩による制約から逃れる→型にハマらない生き方を考えさせられた。

 

終始静かに進む物語、予想外の展開もいくつか用意されているので、いつの間にやら引き込まれて感情移入してしまう。今までのこの手の映画が好きな人にはお勧めだ。

 

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