boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素で楽しい暮らし。

ダンケルクン❷w

一人外食はブログが持ってこい。一応映画の事も書いておこうっと。

 

ダンケルクン改め映画「ダンケルク」。

 

第二次大戦中の史実で

陸→逃げる人→一応主役のイギリス兵

海→助けに行く人→民間人

空→空戦で敵をやっつける人→イギリス空軍

と陸、海、空の3つの舞台の出来事を、ほぼ同じ時間軸で交互に描きながら進行する戦時の逃走劇。

←説明する気なし。 😅

 

予告や前評判を見聞きして、一部の映像を見た限りでは、あーまた新しい斬新な映像なんだろうなーとむっちゃ期待していた。

 

結論から言うと、その期待していた部分は、過去の作品と比べてあまり大きな変化が無くて、陸、海、空の3つの舞台が、ほぼ同じ時間軸で進行して行き、各個人をクローズアップした展開が、過去の戦争映画には無い演出で良かったな、と。

 

それぞれの舞台で繰り広げられる、一難去ってまた一難のバックには、ハンスジマー特有の弦楽器とシンセと低音で

 

ビヨーーーーーーーーーーーーーーーーーン←表眼力がまるでダメ🙅‍♂️

 

見たいなJアラート的な不協和音が絶えず流れていて、やがてだんだん早くなる心臓の鼓動のような音が恐怖心を煽る。

 

海や空の広大な景色の描写が美しく、その引いた絵からの、ノーラン節とも言える独特の間や、滑らかに動くカメラワークと緊迫した俳優のアップとの調和。セリフが無くとも状況が良く分かる。←セリフがホント少ない。

 

極力CGを排除して、昔の70ミリフィルムで撮ったのなんのって記事を見た気がするけど、確かに全編綺麗な映像だったなぁ〜。

 

これはね、評価が別れるね。

 

臨場感で言えば、「ハクソーリッジ」や「プライベートライアン」には敵わない。

ストーリー性も「ブラックホークダウン」のような、各人の思惑や思想、部隊間のしがらみなどを丁寧に描いて、やがてそれぞれが1つの目標に向かう団結力みたいな物も希薄。

 

戦争の最も悲惨な、人間の弱さや残忍性に焦点を置いた「カジュアリティーズ」や「7月4日に生まれて」の裏側の真実に迫った重厚な感じでも無い。

 

淡々と事実を描いた事により、逆にリアル感が増した「ゼロ・ダーク・サーティ」や「ネイビーシールズ」ともなんか違う。

 

最後のスピットファイヤーのアレは、ちょっと盛りすぎたかな?😅

 

戦争映画って言うより、パニック映画見たいな感じだった。

 

だからと言ってつまらない訳じゃない。

前述した各戦争映画が、特徴的だけどもそれぞれ感情移入できた人で、ノーラン好きには良い感じ。

 

今回は制作だったけども、ノーランはSFが向いてる気がした。

 

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戦闘機からの機銃操作では、あんなに簡単に当たらないんだよね。😓

 

100キロで高速走行中の車から、ハエを撃ち落とすイメージ、みたいな事を、日本のエースパイロット、故坂井三郎氏は言っていた。

 

※写真は靖国神社で撮ったやつ。