先日テレビを見ていると外国人がタクシー会社に入社して研修している様子が放送されていた。そこには鬼教官がタチの悪いタイプのお客さんを演じまだまだ地理に不慣れな外国人が四苦八苦している様子が映っていた。その後youtueb動画で話題の人が挙げていた運転手とのトラブル動画を見た。そして現役のドライバーとして色々と思う事があった。
行き先の伝達方法
千差万別、十人十色
これに尽きる。笑
例えば
・3丁目まで!←どこのだよ!
・僕んちまで←お前誰だよ!
・代々木公園←の、どこだよ!
・東京駅←の、どこだよ!
・杉並区の小池荘←は?
・ここに行って下さい❶
・ここに行って下さい❷
知っている道路や建物などがあれば良いけども...
メジャーな建物や施設等は研修中にある程度は記憶するものの(地理試験や研修にて)都内に無数にある建物や道路を全て把握するのはやはり無理がある。また、その地域、その人にとってはメジャーなのかもしれないけども、タクシーの行動範囲は23区全域+α、見知らぬ土地に行っても手が上がれば乗せなければならない規定がある。
さて、後述のトラブルの詳細は不明だけども動画を見る限りでは番地まできっちり伝えているのにそれを覚えきれない?とかなんとかでトラブルになった模様。運転手が何度も聞き返すのでキレたのか?早口で聞き取れない運転手がキレたのか?は不明だけども互いに普通にコミュニケーションを取れば良いだけのお話。
ただ、少しだけ運転手よりの言い訳をさせてもらうとするならば、乗客を乗せ行き先を聞くこの瞬間が一番慎重かつ緊張する場面で、故に意思の疎通が出来ない時がある。
慎重&緊張する理由
・危険回避行動で頭がいっぱい
お客さんを乗せる箇所の道路状況は無限で事故&事件リスクが最も高い。車が停止するまでの安全確認、停止してからの安全確認、ドアを開ける時の安全確認、人を乗せる時の安全確認、出発の際の安全確認等を一瞬のうちにやっている。
・事件?
と思った方も多いと思うが、ドアを開ける瞬間にわざと飛び込んで来る歩行者&自転車案件の事で(当たり屋っすね)最近は減ってはきたものの今でも数ヶ月おきに必ず発生している。また、ドアを閉める際にお客さんの私物(洋服屋メガネなど)をわざと挟んでイチャモンを付けてくる輩も同様に多い。
ドアを開ける瞬間には両サイドミラー、バックミラーは勿論、全方位視認、死角の確認をやっていて危険回避行動全開の中、ドアの閉まる音、外の騒音、そこに近頃のパーテーションによる音の聴こえにくさが相まって特に不慣れな乗務員にとっては行き先が一度に頭に入らなくとも当然だ。
ちょっとした事件や事故に出くわすとそれだけで大幅な減給、道を間違えれば即クレーム案件、仕事をする資格さえも失ってしまうのがタクシー。
免許証を持っている人は是非一度シュミレーションを行なって見て下さい。車を停めて仮想のお客さんを乗せて出発しながら行き先を確認するって想像以上に難しいと言うのは乗務を開始してから気付いた事で、今でもイエローカットが引かれた交差点の左折専用レーンのカーブ途中で拾う場合などは速攻で最スタートしないと後方に迷惑極まりないので余計に焦るw←本来は乗せちゃダメなんだけどね、乗せるのが当たり前とも思っているよね。
要は免許も持たず運転した事無い人の価値観に付き合わされているんですね。笑
運転歴がある人は自分の降車場所&後方にも気を付けるばかりか行き先伝達にも気を使う。
運転歴が無い人でも行き先を間違ってもらったら自分が損、しっかりと運転手に合わせて意思疎通を図るもんです。
この手の案件で人がすぐに辞めるのも事実で、東京の仕事スピード&能力は異常(レベル高すぎ)なので激しい競争社会の中気が短い人も多い気がするな〜。←明らかにストレスの吐口にしている人多数
頑張れ!外国人!!
グラスを冷やせばリキュール&発泡酒でも一発解決。