boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

コーナリング

コーナリングとは車やバイクがカーブや角を曲がる事であるが、世のほとんどの競技においても独自のスキルが存在していて見る側からすれば「コーナー」は最大の見せ場の一つでもある。例えば、自転車競技スケートボード、スキー、陸上のリレー、マラソン競歩においてさえも「コーナー」を上手くどのように曲がるか?と言うのは大きなポイントの一つになる事は間違いないだろう。

 

そんな訳で、昨日気になったコーナリングを発見したのでご紹介。

 

その1

まずは定番のこちらから。全世界からの選抜なので出場する事自体が非常に難しいと言われる中、2度目の出場を果たしたと言う2018年の様子。威厳さえ感じる正確なコートロールから一転、コーナー手前で十分にスピードを落とし体制を整えるや否や

 

「可愛いぃぃぃ〜!」が全開でコーナーに突入する。いや!さすが!

 

 

       

 

 

 

 

 

    何の話だ?笑

 

 

 

アメリカで開催される全米最大の「ローズパレード」にて、日本の高校生によるマーチングの様子です。

 

このパレード唯一のコーナー?(初めて見た)にして各高見せ場とし工夫された演出が面白い。コーナーを立ち上がるとそれぞれ十八番とでも言うべき演奏からリスタート。京都橘高校の場合は勿論「シング・シング・シング」っすね!その後の「ファイアーボール」は初めて見ましたがこちらも「可愛い」が全開。さすが有名校!盛り上がり方も半端ないっす。

 

2013年AII Izumo Honor Grenn Band

こちらは一旦止まる事なく突如転調、徐々にテンポアップして行き中腰からの突入で横のラインを揃えながら丁寧なコーナリング。「ジョニー・B・グッド」に乗せて一番内側はゆっくりと、外側は走る一歩手前の小走りです。その後の十八番はブルーノ・マーズの大ヒッ曲に乗せて本家の振りも真似たダンスが特徴的。終盤の見せ場の片足跳び8連チャンはお見事!会場は大盛り上がりとなりました。

 

2020年 Japan Honor Grenn Band

日本選抜なんかな?スター・ウォーズからの転調→突入。コーナー手前で一度中央に寄るのが特徴的。カーブ後は見事な自然回復を見せノリノリでテイラー・スウィフトのヒット曲。どの奏者も全員揃って同じ振りをするのは圧巻です。

 

2017年 岐阜商業高校吹奏楽

ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」からの突入。曲のジャンルの変貌ぶりも面白いが、皆(演奏しながら)普通に走っているのも凄過ぎてなんか笑った。そして何と言ってもカーブ後2曲目の「スリラー」が見所。

 

2015年 Koriyama Honor Grenn Band

こちらも一旦中央に寄るパターン、しかし曲がった後の復帰が素早くてお見事!!邦楽スタートなので大人しめなのかな?と思っていたらこれが何と!映画「ブルース・ブラザーズ」から冒頭のカーチェイス&ライブ冒頭で流れるお決まりのイントロでスタート。そのままレイ・チャールズシーンの「Shake a Tail Ferther」へ繋げ冒頭からエンジン全開で会場を沸かせます。その後はファレル・ウイリアムスの「Happy」。その年前後のヒット曲ってお決まりのパターンなのかな。

 

2014年 名古屋南高等学校

コーナリングの中では一番トリッキーな動きを見せた名古屋南高等学校。まるで日体大の集団行動を彷彿とさせるクロスはお見事!!

 

2016年TOHO High School Grenn Band

 

ラストを飾るのは今回視聴していた中で一番気になった東邦高校。他の高校はコーナー手前ではアクションを起こさなかったがここは最初から魅せる気満々。先頭のドラムメジャー(白服女性=指揮者)をはじめ皆動きがキレッキレ、コーナーもそれぞれがクイックターンで華麗に魅せてくれます。最初の京都橘高校とは対照的と言いますか、こちらは終始クール&スタイリッシュ。しかしユーモアもしれっと入っていて選曲も含めてトータルバランスと間が最高!2024年のパレード出場も決定しているとかで京都橘と人気を二分しているのも頷ける。

 

 

それにしてもですよ?

 

パレードのコースは5.5マイルと言うからおおよそ約9キロ。楽器隊の主要木管金管楽器の重量は軽いもので一キロ前後とは言えこの距離を演奏、行進、ダンス、集団行動(笑)しながら同じ姿勢で延々と進む体力と技術ってどんだけ?←語彙..

中には大太鼓?やファゴット系の5キロ相当の楽器を抱えている生徒もいて普段の練習のハードさが想像つかない。いやー、ホント、どんな訓練してんだろう?と。加えて各曲は行進パターンの他、停止パターン、ステージパターン、球場クラスのパターンなどが複数あって、演奏技術だけ取っても難しいだろうに全てを覚えるだけでも大変。これに比べると、野球の練習なんて単純だったなー。←お前と比べるな!と?笑

 

ところで、現地パレードでは勿論他の国のマーチングも参加しているようですが、日本のマーチングが一番盛り上がるそうです。その日本のマーチングは戦後からの発展らしいのでまだ歴史は浅いけども、こうしてエンタメの国アメリカで一流のエンターテナーとして認められている事って素晴らしい。ちなみに他のマーチングバンドは発祥である軍からの習わしか?未だお固いイメージが拭えないようでして見ていてつまらないと言う意見もあった。グレン・ミラーは劇中(グレン・ミラー物語)で、そんなお固い演奏では無く楽しく送り出したい!とジャズのスタンダードナンバーを行進曲に編曲して「セントルイス・ブルース・マーチ」を作った。そんなグレン・ミラーが日本の高校生達を見たらさぞかし喜んでいただろうな〜、と勝手に思いました。

 

 

お!あった!

ちなみにこちらは「セントルイスブルース」の替え歌ってのは有名な話。笑