ライブ前日の勤務は朝から雨。止みそうで止まない霧のような雨が終日続く。結果、明日はライブだからと早く帰るつもりでいたけどずっと忙しくて朝帰り。よって帰宅後は、速攻で手抜き鍋焼きうどんを作って寝て
9時には起床、これまた手抜き朝食を思い付く。
このあと昼には都心に出向いて昼飯＆晩飯を終えてからライブに向かう予定だったが、洗濯中のうたた寝から爆睡（笑）、目が覚めたら15時だった。←いつもより長距離走っていたからか？
こうして慌てて向かった飯田橋駅。何とか開場の1時間前に着く事が出来たので、ここはやはりアルコールを入れておく必要がある。ビールと他は小鉢程度で良いんだけどなぁ、そう思って店を物色していると格安中華チェーン店の日高屋が目に入った。餃子一皿でよく冷えたビールをジョッキ3杯飲みほろ酔い気分で早稲田通りを登る。行き交う人とまだ開店したばかりの飲食店を眺めながら頭の中は既に「Don't Know Why」。←？笑
長袖シャツ1枚で丁度良く、夜風が最高に気持ち良い。
お！見えて来た！歩道橋を渡ると人混みに混じって重要文化財である旧江戸城田安門を潜る。
「立ち止まらないで下さ〜い」の声を聞きつつw一瞬止まってパシャリ、そのまま2階席用のゲートに向かう。中に入ると迷う事なく西側の入り口へ←昨年3度の訪問効果
座席表を確認、B席は前の方のはず...え？1番前だ！！
これは見やすい！初めてのノラ・ジョーンズライブに膨らむ期待。
18：30丁度になると会場が暗転、数日前急遽決まったオープニング・アクトであるロドリゴ・アマランテが舞台に登場した。
絵に描いたような「人の良さそうなおっさん」が登壇。年季の入った白のギターが特徴的で何ともノスタルジックな音色でライブがスタート。ボサノヴァ？ポップス？ブラジルの民族音楽？音楽知識が皆無の私は多少戸惑いつつも、終始包み込まれる独特の浮遊感を感じリラックス（酔っている？w）。小春日和の日向ぼっこor浜辺のビーチパラソルを交互に想像しながら音楽に身を委ねた。
約40分の演奏が終わって10分ほどの休憩。そしていよいよ！ジャスト19：30になるとまずはバンドメンバーが登壇、最後にノラ・ジョーンズが中央マイクスタンド前に立った。
このオープニングでもう鳥肌。「歌上手っ！楽器の音むっちゃ良い！」が出だしを聞いた瞬間の素直な感想で、このスローテンポ＆音数の少なさ、なのに何？この異様な抑揚！動画の音は割れているのだけども会場ではとにかくクリアな音色で感動。ヴォーカルとピアノがメインなのだけどもそれを支えるリズム隊＆ギターがこれまた最高で、どの楽器もあまりにも鮮明に聞こえるものだから、それぞれの音だけに集中して聞き入る⇄全体を通して聞くなどを繰り返して繊細な表現を楽しんだ。それにしてもやはりヴォーカルの巧みさが際立っていて、ノラ節とも言えるハイトーンハスキーボイスとクリアなハイトーンの融合がとにかく心地良い。デビュー当時は、ブルーノートレーベル史上最もJAZZで無いアルバム＆当初は20万枚も売れたら良いだろうと言われ結果、蓋を開ければ全世界で2,000万枚のセールスを記録。ヴォーカルのメロディラインはポップスでもJAZZやカントリーの要素を上手く融合させ独特の世界観を作り出したノラ・ジョーンズ、今宵は最高の思い出となりました。
ところで、ライブではほとんどの曲をアレンジしてあったのだけども、大ヒットした曲ならば出来ればアレンジ無しで聴きたいもの（私だけ？）。ですが、ノラ・ジョーンズの場合全曲その時のライブバージョンが素敵過ぎる。
このサビから入る「Don't Know Why」なんて最高でしょ！！となりました。
さてさてライブ観戦後の翌日の勤務、巷では外国人観光客が急増していて表参道から乗せた外国人二人組みを六本木まで送る途中の出来事。西麻布の交差点にて歩行者横断待ちをしていると右側からこれまた10名を超える外国人の団体。いよいよ本格的なインバウンドスタートだなぁと思った矢先に目の前を通るノラ・ジョーンズ。客さえ乗せていなければ...笑
こんな偶然ある？
これが嘘のような本当の出来事。ご一行は西麻布の※権八に入って行きました。
※権八 西麻布にあるテーマ居酒屋。映画「キル・ビル」の和食屋さんのモデルとなったお店で外国人観光客御用達のお店。オバマ大統領をはじめ数々の著名人が訪れています。
