boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

BGM

某日、私は再現された江戸の街にいた。見事に再現されたその街並みはとても美しく、先日訪れた白川郷の時と同等の感動に浸っていた。興味が湧いた建物に入って見る。中では職人さんらしき人々があぐらをかいて何やら作業をしていた。何を作っているのだろう?近くに寄って覗き込むと小さな木材で手彫り作業の最中で、更に覗き込んで作っている物を確認しようとしたら「やって見る?」と声を掛けられた。こういう時は絶対に断らないようにしている私。不器用なのは分かっているが何事も体験だ。早速見様見真似で作業に取り掛かる。周囲では背中を丸めて真剣な表情で黙々と作業をしている職人さん達。隣の職人さんを見るとやぐらのようなものを作っていて、同じ形の木片を見本通りに組めば何とか形になるが事分かった。

 

組みあがった私の物と隣の職人さんが作った物を比較する。良く見ると職人さんの物は木と木の間や先っぽに細かな木片が挟んであり、細工を施したその細かな部品によってよりリアルな物となっていた。なるほどね、その細かな部品を足せば良い訳ね、と早速作業に取り掛かる。

 すると突然私の膝下にポトリと投げ込まれた物。見るとそれは手の平サイズの人形で、次はコレだよ!と言わんばかりの隣のおっさんの素振り。一瞬戸惑うも、すぐに場の空気を察知した私は人形にトライ。しかし木彫りなんてした事無いしどうやれば?と思っていると壁に貼られた絵を指差してあれを参考にしろ!と言わんばかりの表情をしてくる隣のジジイ。笑

指示通りに絵を見ると、そこに描かれていた人物は歌舞伎役者のような者と水飛沫を避けている瞬間の着物姿の女性。その複雑な容姿に愕然としていると続いて膝下に投げ込まれ人形を手に取るとそれはまだ濡れていて何かが塗られているのが分かる。ひっくり返すとワンピースのルフィで綺麗に塗られたそれはニコリと私に微笑んでいる。

 

ここで、祭りが近い事、皆その準備に追われている事、いつの間にかその作業の一員となっていて急かされている事に気付く。いやいや、突然そんな事言われてもさ(誰も何も言っちゃいないけども)第一人形の彫り方がね、などと考えているところに聞こえて来たBGM。なんでこんな時にこんな曲が?なんか急かされているようであるし嘲笑されている気にもなるし、第一妙に耳に残って邪魔で仕方ない。焦りが次第に怒りに変わりつつある中

 

 

なんかムカつくwと思って目が覚めテレビを見ると「お母さんといっしょ」だった。

 

 

なんだ、この夢?  笑

 

♪ およよ およよ およよ およよ

 

    およ およよ〜

 

診察から帰宅後のうたた寝での出来事。

これは当分耳に残るな。

 

もう〜、職人、嫌い!!笑

 いや、素晴らしいです。