地区シリーズ進出をかけたアメリカンリーグワイルドカードゲーム(2位同士の戦い)が終了した。前日のナショナルズ戦も凄かったが、負ければ即敗退の一発ゲーム、今日のアスレチックスVSレイズ戦の緊張感もシーズン中には見られないレベルに高まって見る者を魅了する。
メジャーリーグはポストシーズンで活躍してなんぼの世界。例えシーズン中の成績が不甲斐なくともここで活躍さえすれば格段に男が上がる。笑
本日の試合は、アスレチックスのホームゲームだったんだけども、レイズが初回、先頭打者ホームランで先制と言う劇的なスタート。アウェイ&この舞台で打つってどんだけ?←語彙...
追いつきたいアスレチックス、とある場面でベテラン選手の代打を送り出した時、日本では見られない変則シフトをとったレイズ。左打者&強打者でとったその独特のシフトは、1〜2塁間に3人(ショートが2塁ベース横)3塁手がショートに!
あちらはひっぱり専門みたいな打者も多く、そんなシフトをされてもひっぱるから面白いw
他の試合のある場面では、外野に5人とか三遊間は無人と言ったものも見た事がある。
この変則シフト→データに基づいた守備の動き
そんな変則シフトを見て思い出したのが、ブラピ主演の映画「マネーボール」(2011年公開)←前置き長っ!
アスレチックスのビリー・ビーンGMがセイバーメトリクスと呼ばれる統計学的手法を用いて強豪チームを作り上げた様子を描いた実話の本の映画化だ。
映画冒頭では地区シリーズ進出を逃した当時の試合で始まるのだけど(ヤンキース戦)
アスレチックス時代のデーモン!やジオンビ!が、いや〜懐かしい!!!
後に二人共ヤンキースに移籍、良い選手が金のある球団に奪われる中、相変わらず代わりの選手獲得に躍起になっているスカウト人達との会議に嫌気がさしたブラピ演じるGM。問題はそこじゃ無い、弱者が取るべき行動が他にあるはずだ!と、自分の過去の失敗も交えながらの葛藤の日々が続く。
そんな中、インディアンスのGMとその取り巻き6〜7人に囲まれながらも強気&ストレートな発言で交渉に臨む(トレード)ブラピ。ある選手が欲しいと金額を提示すると、決断を迷うGMに取り巻きの一人が耳打ちすると速攻で断られると言う場面に遭遇する。
奴は一体何者だ?疑問を説くべく本人に直談判→出塁率重視のデータ野球を知る→お前なら現役時代の俺を何位指名したか?→9位指名と即答され、本来は傷つきムカつくところだろうが、速攻で彼を自身の会社に引っ張り込んだ。→きっかけ
現役時代、スカウト人にベタ褒めされ進学の道を絶ってドラフトに望み失敗した過去を持つブラピの苦悩と、後にポストシーズン常連となるアスレチックスの立て直しの様子が見事にシンクロしていて物語に深みが増す。見た目は地味な映画だけど、業界の裏事情や今では当たり前のデータ野球の発端、選手とコーチ人や経営者との関係、交渉術、一時は球界から見放された選手の苦悩や活躍など、かなり
濃いーーーーーーーーー内容←語彙..
ブラピ主演の映画にしては「ジョー・ブラックをよろしく」と並んで最高に地味な部類に入るのだけど、彼の魅力は実はこの手の映画の方が良く分かると個人的に感じていて、ちょっとした仕草や感情表現、セリフの言い回しなどを集中して堪能する事が出来る良い映画。野球好きにもブラピ好きにも超お勧めの1本です。
ところで、私が取っているドジャース戦は明日から始まるポストシーズンで勝ち進まないと恐らく見る事が出来ない状況。過去最高に応援に熱が入る状態が明日から続きます。笑
近くの名店デイジーのパン。やっぱハード系は旨いなぁ