定期的に訪れるお好み焼きへの欲求。
自炊を初めてからは市販のお好み焼きの粉で手軽に作るようになった。
袋の裏面に記載されているレシピよりも多いキャベツに、紅生姜、揚げ玉、ネギ、その時にある肉類を加えて混ぜて焼くだけ。
キャベツが多めなので最初の6分間はフライパンに蓋をして蒸し焼きにする。
6〜7分で綺麗な焼き色が付く火加減を見つけておく事がポイントだ。
今日はいつものソースをワンランク上の物を使用。
仕事が始まって御徒町の肉のハナマサ(業務用スーパー)通いが復活したんですね。
業務用スーパーはロットが大きくその分安い事が売りの一つ。
しかし中には小ロットでも普通のスーパーよりも安い商品が多数あるのでチェックしておきたい。
アンチョビ、マヨネーズなどは以前も紹介したが、お好み焼きに必須の紅生姜や青のりもその一つ。
焼けたらマヨビームで遊んで
写真映えしないくらいに鰹節を乗せたら完成。フライパンのまま部屋に運ぶ。
ワカメスープと共に。
お好み焼きと言えばやはり関西と広島。しかし福岡でも小さな商店街には必ず専門店があって、一般家庭でも割と高頻度で登場するメニューの一つだった印象。(うちだけ?)
中学生くらいになると天神や博多駅周辺に「美味しいお店」を目指して食べに行くお年頃。
そんな男子に人気だったのが、天神ショッパーズにあるお好み焼き専門店の「ふきや」だった。
今調べるとまだあった!ショッパーズが閉店していたのは随分昔の話で知ってはいたが、今も人気のお店のようで福岡のソウルフードとまで言われている。
「ふきや」の特徴といえば特大サイズのボリュームと共にソースとマヨネーズ。
中学1年くらいの時は、コレを食べきる事が男の条件。笑
一人で1枚食した事は皆それとなく自慢するほどのボリュームだ。
そしてコールタールのような濃厚なソースと酸味が抑えられたフワフワのマヨネーズ。
見た目から濃い。(グーグルマップの写真より)
中身の詰まった食べ応えのある食感と濃厚なソースとマヨネーズの組み合わせは福岡ならではの味付け。今思えば大阪や広島で食ったお好み焼きは、生地に出汁が効いていて軽い口当たりが衝撃的だった。ソースよりも生地の味が前面に出る味で、粉気よりも野菜や素材の味重視の正統派で、「コレが、本物か!」と。
福岡のお好み焼きは、そんな本場のものと比べるとちょっと武が悪い。
しかし、粉くさいあの感じと重たい食感、そして独特のソース&マヨネーズの組み合わせは小さな頃から慣れ親しんだ味付けで、食欲旺盛だった時期の頭にきちんとインプットされているまさにソウルフードと言える貴重な味。
今でも人気なところを見ると、昔の味をきちんと守りつつ進化しているに違い無い。