boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

12 12 12 / ニューヨーク、奇跡のライブ

世間と同じく4連休に入って2日目の今日は天候がすぐれず引きこもりモード。いつもの感じで昼に買い出しに出たら寒い!衣替えでもすっかなとなりました。

と言う事で何か見ながらのんびりやろうとamazonプライムを漁っていると見つけた2012年のライブドキュメント「12 12 12 /ニューヨーク、奇跡のライブ」を見た。

 

 

2012年10月、アメリカの東海岸に最悪の被害をもたらしてたハリケーン「サンディ」、被災者救済の為にチャリティコンサートが開催される事になった。映像は当時の被災地の様子を交えながら主に舞台裏にスポットを当てた構成となっている。

暴風域1280キロ、風速144キロ以上のハリケーンは街に壊滅的な被害を及ぼした。海岸沿いは高潮被害、N.Y.クインズ近郊では110世帯が全焼、そんな当時の生々しい映像でスタート。企画からライブ開催までは約3週間、豪華アーティストにる夢の共演、ハリウッドスターが電話による募金受付をするなどして一晩で54億円の復興基金を集めた奇跡の企画だ。

企画会議からセットの設営などのライブ裏側の様子や関係者の率直な意見がまんまアメリカの映画状態。アーティストのリハーサルや復興に携わったボランティア、当時救済の為に尽力した消防士などの言葉もまるで脚本があるかのようにカッコ良い。さすが(良い意味で)自己主張の国だ。

 

普通なら準備に1年は掛かると言われる大規模コンサート、それを3週間ちょいで準備する裏方も大変だ。テレビ放映もあることから各アーティストの持ち時間も限られている。当然あちらは生演奏、生歌が基本なので慣れているとは言えその苦労は計り知れない。そんなドタバタの様子が緊張感を保ったままテンポ良く進んで行く。

youtubeの映像にあるようにライブ序盤、日本では馴染みの薄いコメディアン、アダム・サンドラーの楽しい替え歌がある。プロデューサーは政治的公正さを心配してライブ全体できわどいジョークを禁止したがそんなもの守るはずが無い。N・Yの自虐ネタを含めて盛大に笑わせてくれます。

 

ちなみに9・11のチャリティコンサートの際登壇した消防士は「ビン・ラディン!!気高い俺のアイルランドの尻にキスしろ!!!俺はロックウェイ在住だ!この顔を良く覚えておけ!ビッチ!!」と叫んで会場を沸かせた。(ビン・ラディン殺害前)

コレがN・Yだ。ジョークが分からない奴はほっとけば良い そんな当時のエピソードもザ・アメリカ、日本の消防士が言ったら大変な事になって表舞台から抹殺されるがアメリカでは現在でもヒーロー的存在だ。←今回も登場

 

現在アメリカは人種差別問題や中国との貿易戦争、コロナの騒動で負の側面が前面に出ている状態。しかしこうしてボランティア先進国のドキュメントを見ていると学ぶべき事も沢山ある。見知らぬ人に気さくに寄り添い、正義を貫き、頑張った人を皆で称賛し、国を愛し、ロックで一つになる。←最後が大切w

 

いかにもアメリカ🇺🇸!なドキュメントでした。(良い意味で)

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焼き飯を食いながら。