boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

柔道家 ❷

本日もメダルを取った日本柔道。帰宅後録画しておいた試合を見ると、そこには涼しい顔でテレビ向けのコメントをしている元日本代表金メダリストの吉田秀彦氏の姿があった。

 

格闘技ファンとして私が柔道家が好きな理由は、1、国体クラスの選手に掴まれて1ミリも動けなかった経験、2、今ある寝技の全ての源流である(と思う)から、3、吉田秀彦氏の存在がある。

 

今でこそ爽やかな元メダリスト風wだけども、格闘技界に進出してきた当時の吉田選手はまさに世界最強を目指す喧嘩屋と言う印象で、結局格闘家とは誰しも心のどこかで「我こそが世界最強」と言う思いで天下無双を目指す人達。大山倍氏にしろ前田光世氏にしろ先日記事にした木村政彦氏にしろ、頂点を目指し挑戦を受け&他者に挑戦し続けて来た人達(と思う)。

 

シンプルに世界最強を目指す、故にロマンがある。

 

さて、先日記事にしたエリオ・グレイシー柔術)VS木村政彦(柔道)の一戦。結果は柔道に軍配が上がったのだけども、50年以上の時を経てエリオの六男であるホイス・グレイシーと再び世紀の一戦を交えたのは吉田秀彦氏であった。それまで見てきた異種格闘技戦においては外国勢のボクシング技術に全く歯が立たなかったK-1の前身となるリングス時代から数年、グレイシーの名が再び世界に轟いてから寝技が再び脚光を浴び、総合格闘技術やMMAと言う技術体系が今日のように完成されるちょっと前に、やはり柔道家やプロレスラーと言った日本人は強い!!と世界に知らしめたのが吉田氏である。

 

色々言われているが当時無敵&無敗を誇るグレイシーに対して圧倒した吉田氏。

惜しくも負けとなったが、全盛期のシウバに対して真っ向正面から殴り合う吉田選手。ブラジリアン柔術の使い手でもあるシウバに対しても寝技では圧倒していた。

そしてあの、マークハントに勝利している吉田選手。 

 この試合での脱臼が原因で低迷するきっかけとなった。残念無念。

 

他にも全盛期のモーリス・スミス、ミルコ、ヒョードルドン・フライなどと数々の死闘を演じ格闘界を盛り上げた。名だたる強豪相手に臆する事なく時にはパンチやキックでも応戦、柔道家の鍛え抜かれた肉体&パワーと相手を極める技術にあらためて驚かされ感動したものである。

 

キック&パンチ=ボクシング技術こそがNO1から寝技最強(柔術)→柔道最強へと移行していたあの頃。現在ではどちらの技術も有した上での総合力=総合格闘技の技術体系が完成しつつあるけども、当時柔道家が格闘技界にもたらしたインパクトは非常に大きいものがあった。

 

現在テレビにて解説をやっている姿と当時とのギャップを感じるのでした。

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これさえあれば!の枝豆

当分続くな、これは。