すき焼きが大好物である私、その理由は幼少期にまで遡る。
幼少期の夕飯の献立といえば、「父が好きな物」中心である事が当たり前だったその昔。洋食なんて滅多に出る事は無く、記憶している夕飯の洋食メニューと言えば唯一ハンバーグで、ソースは既製品のケチャップ&ソースが定番だった。時を同じくして巷ではようやく初期のファミレスが出店を始めた頃。当時は今のように「いつでも誰とでも気軽に行くお手軽なレストラン」的な感覚は無くとても贅沢な外食扱いだった。また、当時は現在のようにプロの味付けが一般家庭に知られる事は稀で、家庭で外食、特に洋食の味を再現する事はほぼ不可能に近い状態だった。その替わり?に、季節ごとに各家庭で作る、干し柿、たくあん、梅干し、梅酒、糠漬、白菜漬け、らっきょうなどは豊富であったのだけど。そのようなご時世でたまに登場していたすき焼き。ザ・和食中心の食卓のさなか洋食への強い憧れも若干絡んだのか?、甘めのタレはまさに子供向けで、奮発して買ってきた牛肉の味と相まって御馳走の定番=大好物になったのです。
何故、唐突にすき焼きの話題かって?
気になっていた冷蔵庫に眠るしらたきと見切り品の和牛を見つけて簡単牛鍋を作ったから。特に意味はありません。
しらたきを炒めて水分を飛ばして牛肉放り込んで味付けするだけ簡単。
事前準備の割り下作りも不要、まさにこれで良いんだよ!状態であった。
いつも割り下から作っていた↓
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ところですき焼きの「割り下」。自炊ほぼ未経験&この状態になって好物のすき焼きを作るにあたって調べた動画にて辿り着いた調理方法だったのだけども、幼少期の記憶を辿ると母の作り方は、1、牛脂で牛肉を炒める 2、醤油、砂糖をどっさりと入れて 3、野菜を入れてグツグツ煮込む製法で割り下文化は無かったはず。その後元嫁も(笑)同じような作り方だったと記憶している。
大好物なのに私の誕生日&年末にしか登場しなかったのは、元嫁がすき焼きを好まなかったから。←こんな甘いもので酒が飲めるか!だと。ふざけっ
で、割り下を調べていて見つけた今半のHP。
・すき焼きの発祥は関西である事
・割り下を使うのは関東風である事
・江戸っ子は気が短いので割り下が生まれた事(笑)
・すき焼きの発祥&発展と日本人の食肉文化の始まりは密接な関係がある事
などの特に興味深い内容と共に「人形町今半」って仕事中も良く聞くので、ついでに予約を入れて見たのでした。
たっかっ! 笑
何事も経験と言う事で。