boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

映画好きがお勧めするダーク(ファンタジー)アニメ

小学生以来クラスに必ず一人はいた絵の上手い友達。昔からそんな友達の絵を描く過程を見るのが好きだった。高校に入るとデザイン科があって、そこで見る展覧会作品のクオリティに毎回驚愕。また、映画好きの友達が普通科からデザイン科へ奇跡の編入と言うのと、体育の授業だけはデザイン科と合同だった事も大きかった。授業で何かしらの競技で普通科VSデザイン科となる度に一人デザイン科側として参戦していた事もあってか(ハンデあり過ぎ問題)仲良くさせて頂いた事でいつでも自由にデザイン科の校舎へ遊びに行っていた。そこで感じていた事は、彼(彼女)らの発想、着眼点、視点がそれまで感じていた物とは全く異なった世界で、何故そうなるの?を感じる度に、ただただそれが面白くて仕方が無かった。

 

 

なので、こう言う動画を見るのが今でも好きで見始めたら最後止まらないのだけども、ちょっとした線や点を書き足しただけであっという間に変化する様子は相変わらず面白い。加えて、作者がどんな想いで描いているのか?と言うのも分かると、この歳になって漫画やアニメに対する見方も再び変化するようになった。「漫画」&「アニメ」と言う言葉は、「所詮漫画でしょ」とか「アニメだからな〜」みたいな、どこかネガティブなイメージで使われる事もあると思う。でも実際は、線の一本、一本、描き方に相当なこだわりがあって、書き方ひとつで読者に与える影響、線が与えるちょっとした表現の変化なども考慮してしっかりと作品として作られているのが良く分かる。楽器演奏と一緒で私にとって絵を描く人はジャンル&プロアマ問わずにとてもリスペクトする存在だ。と言う事で、アニメの話題が絶えないサブスク界隈。個人的には「キングダム/シーズン4」「ゴールデンカムイ/シーズン4」が終わってしまって残念な近況なのだけども、代わりにに見始めた過去の作品が非常に強烈で面白かったのでご紹介。

 

化物語

化物語』(バケモノガタリ)は、西尾維新によるファンタジー小説〈物語〉シリーズ第1弾(通巻1、2巻目)として講談社BOX講談社)より上巻が2006年11月に、下巻が2006年12月に刊行された。イラストVOFANが担当している。2009年にテレビアニメ化、2012年には『化物語 ポータブル』としてゲーム化、2018年に漫画化された。

Wikiより

 

古いアニメみたいだけども見始めたらこれがなかなか面白い。全編を覆う何とも暗鬱な世界観と各キャラ独特の台詞の言い回しが見る度に妙にクセになる。所謂死後の世界とかそこに存在する霊(作品中では怪異)の存在に対して問題解決をして行くと言う一見単純なストーリーとは裏腹に人間の内面を鋭く抉ってある作品。引き篭もりたい時に是非(笑)。

 

魔法少女まどか☆マギカ

願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を、優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に描く。オリジナル作品ゆえに先の読めない視聴者の興味を引きつけるストーリーが注目を集め、結果的には「近年最大の話題性」[4][5]と評されるまでに至り、日本市場におけるテレビアニメのBD売り上げでは本作品の1 - 3巻が当時歴代3位までを占める記録を残している[6]。2013年には、グッズの売り上げ総額が約400億円に達し、国内外をつなぐ経済圏を作り上げつつあると日本経済新聞が報じた[7]

Wikiより

 

タイトルは聞いた事があったけど、キャラクターの絵から勝手に「その道のマニア向け」と思っていて(本当にすみません)手を付けなかったのだけども、ならば尚更見なくては!と思ったのはアニメ「SIROBAKO」にてアニメ制作に携わる全ての人々の苦労やクレイティブな面を知ったから(ちょっとだけ)。タイトルから予想される王道の魔法少女物とはかなり逸脱していて

種族の目的は宇宙の寿命を延ばすことにあり、魔法少女たちが希望から絶望へ相転移して魔女となる際に、その感情が熱力学第二法則に縛られない莫大なエネルギーを発生させるため、そのエネルギーを搾取するために魔法少女は生み出されていた

Wikiより

などと意味不明の設定や先の読めない複雑なストーリー展開、可愛らしい絵とは対照的な残忍でシュールな世界観に目が釘付けになった。主人公が最も葛藤する問題は所謂トロッコ問題。ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるのか?問題で(勝手な解釈っす)心理描写が重い、とにかく重い。アクションシーンも独自の世界観+迫力もの、ただし笑いは一切無いので覚悟して見るべし。

 

サイバーパンク:エッジライナーズ

ネトフリ配信アニメで原作はゲーム、ポーランドと日本の合作らしい。←日本版wikiが無い

近頃の劇場版アニメでは実写に近い、または実写を超えるような非現実の美しい描写といった具合にリアル思考的な要素が多い中、いかにもアニメ!!な世界観が特徴的。色使いも独特で蛍光色や原色を多用し劇中で描かれる近未来の世界観も秀逸だ。物語はひょんな事から自分の体を改造し超人的なパワーを手に入れた少年が巻き起こす愛と悲しみの復讐劇とでも言いましょうか、R16指定ばりの描写と相まってこれぞアニメ!を堪能出来ると思います。

近々来日予定のフランツ•フェルディナンドのオープニングもカッコ良い〜!

 

チェンソーマン」

ラストは最新作。先日ニューヨークのタイムズスクエアをジャックしたと話題になったオープニング楽曲&アニメの告知はサブスク界隈でも世界中に公開されファンが急増中。

 

魔神とか悪魔が蔓延る世界にてそれらを退治するアンチヒーロー的存在の主人公は「チェンソーの悪魔」。理不尽に借金を背負わされトタン屋根の倉庫に住みパンに塗るジャムが最高の贅沢だった彼はひょんな事から悪魔と契約をして人間の敵を退治する側になる。動機は正義感などでは無く貧相な暮らしから逃れる為とおっぱいを揉みたいからと言う(笑)この夢も希望も無い世界観がとにかく斬新。まるで仕事に動機なんていらねーんだよ!なんて身も蓋も無い様は共感出来る部分もあるしおっぱいの為に命を張る様子もはちゃめちゃで面白い。エンディング曲は毎回違うアーティスト&映像に加えとにかく全編映像へのこだわりが半端ない。エロ&グロ有り、設定が過激なので注意して見るべし。