普段中心に回っているのは六本木。
もう一箇所は東京駅に近い大手町周辺。
六本木辺りから乗って来るビジネスマンは、大企業の本社が集まる大手町周辺への仕事も多いらしい。
六本木は夜の街の印象が強いが、六本木ヒルズや東京ミッドタウンには、誰でも知っている有名企業も沢山入っている。
逆も良くあるパターンで、六本木と大手町、距離にすると5〜6キロ、金額で¥2300前後となる。
往復共にお客さんを乗せると、結構おいしい仕事となる訳。^_^
この六本木と大手町を最短で結ぶルートのほぼ中心に、霞ヶ関、永田町がある。
国会議事堂や、各省庁が密集している地域。
首相官邸や衆参の各議員会館、最高裁判所、家裁、企業が多数入る大きなビルもある。
六本木から大手町に送って、そこでお客さんを乗せる事が出来ない時は、国交相の前や桜田通りを縦横に走ってお客さんを探す。
周囲は要所、要所で、常に警官がバリケードを設けていて、通り過ぎる車を、集中して観察している。
そんな厳しい目をして立っている警官と、たまに目が合うと、なんか後ろめたい。
1日に何回も通るので、タクシーに乗っていても、何となく心の中で「私は悪い人じゃないよー」と呟いてしまう。笑!!!!
そんな国会周辺、今までそこで働く人の行動や、仕事については、全く想像する事も無かった。
しかし、この仕事を始めると、色んな印象が変わった。
16〜17時頃になると、帰宅ラッシュとなって、日が暮れるとあっという間に、周囲はしんと静まり返る。
夜は確かに人影もまばらになるのだが、ゼロにはならない。
官僚や閣僚、議員さんや大臣クラスなどは、もちろんお抱えの運転手がついているので、私が乗せる場面は無いのだが
その方々に仕える人達や一般の職員の方々は24時間活動している。
今みたいに国会が開かれたり、世間が注目する裁判などがあると、そこに集まる人達も増え、周囲は途端に賑やかになる。
朝からヘリが周囲を飛んで、マスコミの記者さんは車の中で忙しく電話を掛ける。
何かに反対するデモ、修学旅行や社会科見学の学生、観光客...
深夜に裁判所の裏口に送って行ったり、遅い時間に無線で呼ばれる事もある。
裁判で必要な資料集めや議員さんの質疑応答用の資料集めや対策で慌ただしく動いている人達。
なんか色々と大変そうだ。😓
周囲に店なんか無いし、街はひっそりとしているが、各建物内の一部では、常に仕事をしている人がいる。
遥か遠い九州にいた時には想像する事も無かった事が、毎日目の前で繰り返される。
テレビでしか見ない光景や、今起こっている事が、街に行くと目の前に突然現れる。
色んな人達を見て、常に何か考えさせられて、自分の中で少しづつ何かが変わって行く。
お店の営業の仕方も、色んな可能性を見つけ、常に変化している。
計画をまとめる時は、いつもある時期に、一気に完成させるので、その時はいつ来るのか?
現在頭の中は混沌としているが、いつもその時が来ると一気に事業計画が出来上がる。
旅行やツーリング前の状況と同じで、実行二歩手前の大雑把な予定が頭の中でひしめき合う。
今が一番楽しい時期かもしれないなぁ〜😅
今日もヒルズの下に潜り込もう。^_^