昨日の勤務中に品川駅から乗せた大学生。乗ってくるなり「俺、博多から来たばかりなんすけど、東京、人多いっすねー!!」と興奮気味。
私「最初は驚きますよね!私も福岡から来て3年程ですが、未だに驚きます。」
こんな会話でスタートして出身地を聞かれて答えると
そこは彼がリトルリーグで野球をやっていた地区。
私の母校は今や福岡ではシード校で地区大会では強豪として有名で後輩が沢山いる。→今年甲子園出場したんだよなー。
彼は高校時代野球の特待で北九州で生活をしていた。
彼の在籍する大学は私が中退した大学だった。
など共通項が多く渋谷までの道中は無茶苦茶盛り上がってしまった。笑
彼は本日から開催される全国大学野球の福岡代表チームの選手として東京に滞在、明日から神宮球場にて熱戦が始まるとの事だった。
甲子園にも3回出場の経験を持つ彼は話を聞いていても一流だとすぐに分かった。
そこでプロ志望?と尋ねると、そこには意外な返答が待っていた。
通用しなかったら後がないでしょ?父はプロ行きを強く勧めるのだけど、俺は社会人チームに所属する予定です!との事で、現在数社からオファーが来ていて、その中でも正社員として雇用される所を選びます!と将来を見据えた若者自身の選択&決断になんか感動した。
中には一か八かの勝負に挑んで、若いんだからダメでも何度でもトライしろよ!とか、ダメでもやって後悔する方が良いだろ!なんて意見もあるかも知れない。
でもそれって、大半がトライした事が無い人の意見だよなー。笑
プロ野球をはじめ、先日のボクシングにしたってスポーツ選手の世界はとてつもなく厳しい。プロで生計を立てるってのは、実際会社やチームに所属していて雇われているのだけど、実情は身体一つで独立しているようなもので結果が出なけりゃ即刻クビが当たり前の世界だ。
テレビで活躍している選手なんて競技人口全体で見ればほんの一握りの人達。実際には日の目を見る前にその世界を去って行く人達が大多数でそんな人達も何人か見て来た。それまで野球しかした事が無くてその道を閉ざされた時の苦悩は計り知れないものがあった。
ごく稀に、引退後も上手く立ち回って活躍している人もいるけども、それこそ更に限られた人達だろう。
井上選手にしたって、あの試合で負ければ一瞬で全てを失う覚悟で臨んでいたと思う。
チャンピオンになれば、その後はどんな手を使ってでもその座を維持さえすればある程度の稼ぎを維持する事が出来る。プロモーターや放送関係の利権も絡んでいるので、希望する対戦が本人の意向と反する時だってある。プロモーターにしてみれば、自分の抱えている選手の負けは金の卵を手放すのと一緒。対戦相手を選び興行成績を上げて稼いでなんぼの世界。結果、負けない試合が多くなりやがてファンと選手の熱狂は薄れていく。だが井上選手の場合はあえて果敢に挑んだ。そこには、自分の稼ぎよりもボクシング業界全体がファンも含め再び熱狂する世界を実現したい!と言う思いがあった。
大学生も苦渋の決断を迫られたに違い無い。野球が好きで好きで仕方なく、プロやメジャーで活躍出来るのならばこんな夢のような話は他に無いだろう。
でも、大切なのは自分で決断する事。自分で決断さえすれば、その後はどう転ぶか分からないにしろ結果は必ず良い方向へ向かう。頑張れ!大学生ー!
その重い決断をあの若さでねー。そんな思いで感動したのです。
実際見ると巨大なモニターの渋谷スクランブルスクエア。
なんかパンツ履いている見たいになったなー。