先日作ったビーフシチューは薄いアルミの安物蒸し器の下部分で作り非常に手間が掛かかったので、そろそろ買っても良いんじゃ無いだろうか?と言うきっかけになった。で、色々物色して見つけたのが、この手ごろな価格のアルミ&鋳物製品。この手の有名メーカーの物になると数万を超えてくるけど、そこまでは必要ないかな?と言う事で、アルミと鋳物+3層フッ素コート加工のおかげで、軽さとお手入れのし易さ、熱伝導の良さを併せ持ったコイツに決定。
万年(Mannen) 鍋 アルミ gioia ラウンドキャセロール レッド 24cm レシピ付き XB-0624-RE
- 出版社/メーカー: 万年
- 発売日: 2016/09/30
- メディア: ホーム&キッチン
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そもそもお店で使っていた調理道具は無論全てプロ用で、大小様々な鉄、アルミ、銅などを使い分ける。そんなプロ用は、表面に加工が施されているような物は基本無いので正しい使い方とお手入れも欠かせない。油がキチンと馴染む使い方と定期的に行う徹底した磨きが基本だ。→勿論、後からゴシゴシ磨く作業をしないで済む使い方が理想
そして材質問わずだいたいどれも厚くてデカくて重い。笑
この三拍子揃ったもので調理する為に必要な物がプロ用のガス台による圧倒的な火力。
家庭ではこの火力を再現出来ないので、熱伝導や密閉度が優秀で高価な物が出回るんだろうな。→下手すりゃプロ用のデカイのよりも高いし...
しかし家庭の火力でもプロ現場風の調理は再現出来ない事は無い。その方法は...
最高火力でずっと混ぜ続ける事。
木べらの平面を鍋底にきれいに密着させたまま、鍋底全体に「の」の字を描きながら(反対方向に描く動きと交互に)常に軽くこそぐ様に延々と混ぜ続ける。コンロ周辺は煮物の泡が破裂した際に飛び散った汁物でベチャベチャ、手は熱いし疲れて怠い上に時間も掛かる。鍋底の一部が焦げついたら焦げの匂いが全体に移って台無し。強烈な手の熱さと戦いながら体力&忍耐勝負だ。
焦がさない様に見えない鍋底を想像して、素材や材料の一部分が一箇所に停滞しないように細心の注意を払う。木べらから伝わってくる感触で焦げを判断するんですね。
そんな調理、実はお店などの厨房では当たり前の光景で、↑コレを人が入る様な大きな寸胴で、まるでボートでも漕げそうな木べらで、料理によっては一昼夜やるなんて事もある。笑
パン屋の仕事も体力勝負なところもあるけども、ホテルなどで見ていたそんな調理現場も結構過酷だったなー。
家庭用高価な鍋類は、要はこの辺の作業軽減の為。ホントはそんな高価な物は無くても良いんだよな。
買ったけどねw
(5千円代の鍋は私には十分高価だ)
と言う事で早速ビーフシチュー第二弾!!
煮込み開始!→2時間ほど煮込む間、30分置きくらいに様子を見ていたけど焦げ付く気配は無い。コレは楽だ!!
今日は5時間くらい煮込んでみようと思ったけど
2時間ほど経過して強火作戦を決行。ひたすら↑現場の如く混ぜ続けて艶が出るまで煮詰めた。
そう言えばアイデアなどが枯渇して行き場が無くなると「煮詰まった」と良く使うけど、本来は「煮詰まった」とは完成して良い状態なので使い方が変?とどこかで聞いた事がある。
あ、関係無い話...
今日はワインも赤を使ったので、前日よりも濃度が増し
肉、やわらけーーーーーーーーーーーーー!!!!状態
コレで自炊が捗るなら言う事無し!
緑の野菜は省略。代わりに素揚げしたジャガイモを後乗せしてみた。
微妙な彩り...
ちょっと煮すぎたかな?
でも、旨いっ!!
美味しく作るのならば、このくらいの手間隙は仕方ないよな。