boulangerieの暇つぶし

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国家が破産する日

2018年公開の韓国映画「国家が破産する日」を見た。

 

物語は1997年に実際に発生した韓国の通貨危機を描いたもので、いち早く通貨危機を察知した韓国銀行の通貨対策チームの班長、同じく危機を見抜いた金融関係会社社員(日本で言う証券会社?)、政府金融関係者(日本で言う大臣クラス)、零細企業の社長らを通して描かれている。

 

当時の韓国はOECDに加盟、鉄鋼、自動車、半導体造船業が好調で100億ドルの輸出に湧きスポーツ界も海外で活躍、国民所得も増大し国家全体が好景気の雰囲気。一方、キア自動車の不渡りをきっかけに外国人投資家が撤退を開始、韓国政府は外貨準備金を投入してウォンの下落を防いでいたがその為に必要な投入額は1週間当たり20億ドル、海外からの借入金から推測するとこの先確実に外貨が不足→デフォルト&政府が国の輸出入を保証できなくなる事態が目前となった。→国家破産の危機

当時の韓国はそもそも融資に甘く(投資会社、銀行、ノンバンク等)お金が簡単に借りられる時代。映画を見ているとリーマンブラザーズや日本の〇〇ガ銀行と言う感じで、大した審査も無くトップが慣例とか過信、雰囲気でお金をばら撒いていたようだ。そんな状況をも危惧して韓銀チームは政府に対しこの危機を国民に知らせるべき!と訴えるが政府は拒否、経済の停滞を嫌い敵対する事となる。

 

登場人物は少なめ&韓国銀行の女性班長の苦悩を中心に描かれているので国家の危機という割にはスケール感が小さめ。けれどもそれぞれが抱える苦悩や葛藤、心理描写が秀逸でラストに描かれる登場人物の意外な相関図と20年後が現在の韓国事情とピタリとハマる所がお見事!1997年の通貨危機は結局IMFの介入によって乗り越えたとされるが、韓国国家とIMFとの交渉や実情が生々しく描かれていて通貨スワップに関する国家の事情なども描かれているので

 

 

あーそういう事か ←アホ丸出しw

 

と何となく分かった裏事情が面白かった。

 

現在の韓国は、経済ど素人の私から見ると当時と似た状況に思えるのだけどどうなんだろ?

アメリカもIMFも日本も次は助ける事は無さそうと言うのが過去との決定的な違い。←更に深刻

 

映画が事実であるならば、韓国政府が平気で嘘をつく事も

 

 

あーね、となったのだけど ←アホ加速w

 

 

 

この映画は「あれから何も進歩していない韓国 」に対して警告した物語。

韓国映画は相変わらずリアルで面白かったな。

 

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どハマり&鬼リピ中のバナナジュース。うめぇ〜!