エヴァンゲリオンを鑑賞した際に見た予告編の「トム&ジェリー」。ブルーノ・マーズによるほのぼのとしたBGMから一転
誰もが知っているこの展開。(笑)
この緩急こそがまさしくトムとジェリーで劇場で思わずニヤけてしまった。
実写版ってどうなの?と言う疑問もあるが、あの名コメディっぷりを現代で蘇らせるとどうなるんだろう?って事が興味津々。なんか見に行ってしまいそうな気がするな。笑
そんな「トムとジェリー」、私と同世代の方は恐らく夕方の再放送にて視聴したと思うのだけど、3話構成でCM後の2話目はトムジェリ以外のキャラが主人公のいわゆる「真ん中の話」も一つの楽しみで、そんな名物3話構成をもう何度見た事かってくらい気づけば繰り返して見ていたのだけど、子供が産まれて間もなくDVD化、当時懐かしくなって改めて見ると鮮明な記憶が蘇ってこれは作品の完成度の高さだろうなぁと感心してしまった。
もうかれこれ80年以上も前に描かれた作品とは思えないクオリティの高さ。お笑いだけでは無く感動の名場面なんてのもたまにあるのだけど、背景に登場するお屋敷の広さやインテリア&小物&家具、たまに登場する家政婦さんなどあちらのお家事情なども当時からとても興味深かった。
こちらは1940年に公開された1作目。
馴染みのキャラではないものの見た覚えはある初回の作品。この時はまだトムとジェリーでは無かったらしいけどもすでに名コンビぶりを発揮している。これが戦前のあちらの一般家庭?恐らく中流より上ではあると思うのだけど(家政婦さんいるし)今見ても見事な内装&インテリアだ。
ところでいつも顔が見えない家政婦さん。1作目からトムには非常に厳しかったwのだけど、大のネズミ嫌いってのも有名で、椅子の上にて怯えている下を見るとジェリーが揺さぶっていたていたってのは毎度お馴染みの場面。そんな名物家政婦さんの格好は誰もが想像できると思うのだけど、今思えばあれは奴隷制度の名残かな?なんて思ってしまう。と言うのも、最近懐かしくなって「風と共に去りぬ」を見たのだけど、あれこそまさしく奴隷制度後期のお話で、冒頭にはまさにトムジェリで描かれている家政婦が登場、貴族でおてんばのヴィヴィアン・リーを叱り付ける場面がある。
南北戦争という「風」と共に当時絶頂期であった白人貴族文化社会が「去った」事を意味する名作「風と共に去りぬ」。幼少期に見た時は「女心は理解不能だ」なんて思った記憶があるが改めて見るとここまで鮮明に奴隷制度時代を描いているなんてびっくり!登場人物の多くはKKK団で元祖アメリカンファースト!を叫んだ団体、今後テレビ放映は絶対に無いだろう。
いやーアメリカって色んな意味でやはり凄いな。←1000字超えたので最後に薄い感想w
ちなみに原作や映画は数々の賞を受賞している反面、奴隷社会が色濃く映し出されており批判や抗議が耐えないのも当然。2001年には黒人作家によるパロディ「風なんぞもう来ねえ」が出版された。グッジョブ!👍