boulangerieの暇つぶし

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リマスター:ロバート・ジョンション

ネトフリにて「リマスター:ロバート・ジョンション 」を見た。

 

ロバート・ションソン

ロバート・リロイ・ジョンソン(Robert Leroy Johnson、1911年5月8日 - 1938年8月16日)は、アメリカミュージシャンアフリカ系アメリカ人。伝説的なブルース歌手として知られ、その後のブルース・ミュージシャンのみならず、ロックやブルース・ロックのミュージシャンに多大な影響を与えた。「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第5位、2011年の改訂版では第71位。1911年生誕〜1938年死没(27歳)より

 

アコースティックギター1本でブルースを弾き語りしてアメリカ大陸を渡り歩き、ある時期、急激にギターテクニックが向上→「十字路で悪魔に魂を売り渡し引き換えにテクニックを身につけた」と言ういわゆる「クロスロード伝説」の人物である。

 

作品はロバートジョンソン研究者、ミュージシャン、お孫さんらの証言を元に彼の生い立ちから悲しい最後までをドキュンタリータッチで描いたもので、予告にあるように再現VTR、アニメーション、ミシシッピの美しい自然と共に進行。この3つの組み合わせがよく出来てきて、一般的なドキュメントを映画風に仕上げてあるところが個人的に良かったなと。←レビューやm

いやー、ただのドキュメントってちょっと退屈じゃ無いですか?史実や真実を知るために正直我慢して見ている側面もあるんだけども、この作品は48分と言う短さに加えて前述した工夫があってとても楽しく鑑賞出来ました。

 

存在している写真は二枚だけ、映像は無く活動歴もとても短い、残した楽曲はわずか29曲。しかし現代の音楽&ロックに及ぼした影響は計り知れないものがあって、今尚伝説の人物である。そんな彼の生い立ち&育った背景から「彼独自の音」のルーツを辿るのだけども、そこにあったのはやはり深い悲しみと抑圧された世界からの逃亡。当時のミシシッピでは、アフリカ系の人達はいつリンチに合うか分からない恐怖に怯えて生活していた。職業を選ぶ権利なんて当然無い訳で、彼らに与えれた選択肢は二つ。奴隷さながらに働かされる畑仕事か無職であった。そんな世界で彼らを癒したのが音楽で、ブルースは教会で生まれたと言う人もいるが作品では畑で生まれたと言っていたのが印象的だった。

 

 

彼の代表曲の一つ「スイートホームシカゴ」。映画「ブルース・ブラザース」でもお馴染み、有名ミュージシャンが数多くカバーしている楽曲。

いやーいつ見ても名場面!

 

勿論この方達にも多大な影響を与えている訳で今尚現役で継承しているのも何気に凄い。

ちなみにこの楽曲は里帰り出産していた妻に会いに行く旅の際ギター演奏が復活(結婚を機に真面目に畑仕事をしていたけど)、しかしようやく辿り着いた故郷では母子共に亡くなっていた当時の心境を歌った楽曲。

 

 

で、こう言うのを見るとやはりギターを持ちたくなる訳です。←弾けもしないのにw

単純なコードだけどちょっとしたテクニックで何ともドラマティックな音色になると、たったそれだけが楽しい!!のでした。笑