boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理、音楽、映画、インテリア、バイクネタがメイン。一人でも楽しくやろうぜ!って話。

サイドマン:スターを輝かせた男達

粘って粘ってようやく予算を達成した翌日w、早朝帰宅となりツーリングを中止、amazonプライムにて「サイドマン:〜」を見た。

 

映画はこちらの冒頭にもあるように、スターの影に隠れたサイドマンに焦点を当てた音楽ドキュメントで

 

マディ・ウォーターズのピアニスト 

パイントップ・パーキンス

マディ・ウォーターズのドラム   

ウイリー・”ビッグアイズ”スミス

ハウリンウルフのギタリスト    

ヒューバート・サムリン

 

を中心に描かれていてる。映画の冒頭は90歳に近い3人が司会の紹介を受けセッションを始める様子からスタート。杖をついて登場したパイントップは真っ赤なスーツに身を包み歓声を浴びつつも大御所ならではの余裕の笑み。直後に流れるマディ・ウォーターズのマニッシュ・ボーイが華々しい彼らの半生を想像させるが...←カッコよすぎ

 

 更に冒頭では1960年代に彼らに影響を受けた偉大なロックバンドのギタリストやリーダーなどのインタビューが続き、アメリカ南部の音楽が第一次世界大戦終了後から北部へと移動、ブルース誕生の話へと移行。マディ・ウォーターズチャック・ベリー、ハウリンウルフらが栄華を極め上り詰めるその陰で、彼らの音楽を支えたバンドマン→サイドマンの生々しい物語が始まる。

 

表舞台で脚光を浴びるのはいつの時代もフロントに立つリーダー的存在の人物。サイドマンとなるとギャラの格差も大きく知名度も低い。そんな話と3人の生い立ち、リーダーが他界した後の苦悩や挫折、そして音楽活動へと復活、50年後になってようやくショーを受賞し表舞台に立つに至る過程が描かれている。

映画「ブルース・ブラザース」の名シーン。実はこの時マディが歌うはずだったが熱が出てキャンセル、急遽ハウリンウルフ が歌うことになったと言うことで、バックバンドにはパイントップとウィリーがいるんですね。 (オレンジのタンクトップのドラマーと薄紫のピアノマン

今私がこうして二人の存在を知るのだからなんとも複雑な心境だ。

 

ガイ・デービス(ミュージシャン/俳優)はインタビューにて、「ブルースと言うのは、苦境を乗り越え、生き残った物たちのものだ 生き残りがブルースを歌う」と語っていたのが印象的で、彼らが奴隷制度があった時代に綿畑にて過酷な労働環境をルーツミュージックやゴスペルなどから派生した独自の歌やリズムで乗り越えて来た結果、こうして今色んな音楽に触れられていると思うとなんとも感慨深い。

 

そんな彼らはすでにこの世を去っているのだけども、彼らが残した基金によって設立された音楽スクールは生誕の地にて健在で、ドキュメント終盤ではそこで学ぶ白人と黒人のキッズが綿畑でセッションしている様子が感動の名場面。

 

エンディング曲もまた

 そんな彼らの歴史を歌っていて、過酷な農作業中に口ずさんでいたであろうリズムからブルースに変わる様は強烈に印象に残る楽曲だった。 

 

他にもストーンズやジャク・ホワイトとの逸話などがてんこ盛りで、彼らと絡んだ全ての登場人物が皆偉人と言うなんとも濃い半生を見事にまとめた作品。栄光へと向かう長い道のりの裏には今では考えられない壮絶な苦労が無数にあったんだな〜。 

 

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 行ってみたいなここ。