amazon プライム限定盤のドキュメンタリー「グランプリ・ドライバー」を観た。
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名門F1チームの一つマクラーレンの2017年シーズンに向けての動きに密着した4話構成のドキュメント。
↑を見て貰えば分かるのだけども、マシンの開発から製造、マーケティング、広報などほぼ全ての業務を行っているこの会社がまず凄い。なんだよ!この会社!←語彙...
この素晴らしい舞台を背景に描かれる映像がとにかく美しくて「映画か!」てな感じの仕上がりなのだけども、秘密主義のイメージのあるF1界隈の舞台裏を包み隠さず見せている(ように)仕上げているところがまーお見事!!
お!あった!!ドキュメントらしく無いでしょ? もう、いちいちカッコ良い。
F1界隈ではフェラーリに続き2番目に成功していると言われるマクラーレン。しかし2013年以降優勝から遠ざかっていて、2015年からはホンダと提携しているもののイマイチ良い結果が残せていない。2017年シーズンこそは良い結果を残そうとそれまでの社内の体制から刷新、マシンのデザイン、ボディ、エンジン、セカンドドライバーをも新しくして臨もうと言うプレシーズン中の物語。
冒頭はテクノロジーセンターを創設したロン・デニス取締役を外すところから始まるところがもうね、あー、あちらの民主主義だーなどと思いつつ実に生々しい。
F1に参戦して戦うためにはワンシーズン100億円程必要で、優勝を狙うのであれば更に100億円が必要だ。結果が出せなければトップが責任を持つ。それまでワンマンでやって来たとしても他の同意がなければ簡単に放り出されてしまうのが現実だ。
ここからほぼ社内の各担当者にスポットを当てマシンのデザインから開発、ドライバーの管理、育成などシーズンオフ中の組織の動きが次々に紹介されて行く。
ドライバーの能力チェック、体力チェック、メンタルチェック、デザイン、設計、マシンの耐久性チェック、各パーツのチェック、エンジンの性能チェック...
今ではそれら全てをコンピューターで管理しているので完璧に見える各工程も、日本からやって来たNEWエンジンを装着したあたりからいとも簡単に崩壊して行くスケジュール...
あれだけのお金と人を使ってもなかなかうまくいかないもんだなー。大きな組織で働くのもなんか大変だなと思ってしまった。
しかし、そんな苦労や巨額を投じて開発された技術は時間を掛けてやがては我々の元にやってくる。BMWのハイスペックバイクなんかもまさにそんな苦労の賜物で、運転すると「あれ?俺なんか上手くなってね?」と勘違いしてしまうから注意が必要だ。笑
何はともあれ、モータースポーツに興味がない人、ドキュメントに興味がない人でも十分に楽しめるお勧めの番組でした。
ちなみにバイクのドキュメントは「 FASTEST」と言うのが有名で、こちらはレーサーに焦点を当てた作品。命を掛けて戦う男とやはりスタイリッシュな映像が素晴らしい。こちらも是非。
深夜の煮卵&バター丼。旨い!
最近スーパーに行かなくてドラッグストアで済む買い物中心。そろそろ肉が食いたい。