amazonプライムで韓国ドラマの「シグナル」を見た。
「シグナル」は2016年から韓国で放映された TVドラマで、2018年には日本の関西TVでリメイクされた。また、2021年には日本のドラマの劇場版が公開される予定で北九州ロケもあったとの事。そんな事は一切知らず、なんの気無しに見始めたのだがこれがなかなか面白い。飽きっぽい私が今の所7話まで連続でw見続けており雨の連休中の良い暇つぶしになっている。
物語
幼少期に目の前で同級生が誘拐されたのを目撃した主人公のパク・へヨン。当時警察は20代の男性を犯人と断定→その後行方不明。しかし主役が目撃したのは女性で、それを必死に警察に伝えようとしていたのだが子供だからと相手にされず...
そんな忘れられない過去が影響したのか、大人になったパクはプロファイラー捜査官として警察署で勤務する事になる。序盤に登場した誘拐事件は未解決のままだ。
ある時ひょんな事から古い無線機を拾い、事件当時の捜査官との不思議な交信が始まった。
その事をきっかけに未解決事件を次々に解決していくのだが...
感想
現在と過去の交信と言えば「オーロラの彼方へ」。こちらも声のタイムトラベルで親子の絆を描いたSFファンタジーだった。1話を見た感じでは過去と未来の名コンビによる事件解決ものを想像していたのだが、7話終了時点でこれは非常に手の込んだ長編「バタフライ・エフェクト」だ!となった。
映画「バタフライ・エフェクト」は、イケメン俳優のアシュトン・カッチャー主演のタイムトラベル恋愛もの。殺された恋人を取り戻そうと必死で過去に戻って修正を試みるも、何度やっても理想の未来に戻らない。結局彼が選んだ最後の手段は...
と言うなんとも切ないエンディングにかかるオアシスのBGMが強烈な印象として残っているのだが、当時劇場で鑑賞した時はレディースデイで気付けば男性は私一人、キモかっただろうな〜と言うのも同時に思い出した。←どうでも良い
「バダフライ・エフェクト」と言う語句は、カオス理論の一つであるバラフライ効果の事。
力学系の状態にわずかな変化を加えると、そのわずかな変化が無かった場合とでは後に大きな変化となる状態で「蝶が羽ばたくような小さな錯乱でも、遠くの場所の気象に影響を与えるか?」と言う数値予報の研究から出てきた提言に由来する。
過去に手を加える(なんらかの影響を与える)と、後に予想だにしなかった大きな変化となるのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が非常に分かりやすい。笑
「バタフラ・イエフェクト」も「シグナル」もその点は全く同じだ。
しかし「シグナル」が他の映画と異なる点は、劇中のキモになるタイムトラベルが中心に描かれていない事。ある場面においてはとても重要になるけども、全体を通して見ると「タイムトラベル」事案を描いている場面は非常に少ない方と言える。自分だけが持つ特殊な能力?と言うか方法には疑問を持ち始め、7話まではその特殊な手法を一切第三者にも知らせていないしその能力を封印しようとさえする。ファンタジー要素が極力抑えられている所が良いんですね。
また、物語が進むに連れ1話の事件がやがて大きな組織絡みの汚職事件へと変貌していく様子が実に見事で、最初から物語の全ての事案になんらかの関係性があると言う緻密なストーリー展開に目が離せなくなってしまった。
なんとなく、終わりは「バタフライ・エフェクト」と同じか?=「君の名は」にも似ているエンディングを想像しているのだけど、果たして?
明日も雨、全部見てしまおう。
久々の焼豚。うめぇ〜。