boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

食パンあれこれ 続き

 

boulangeriemanna545.hatenablog.com

食型で焼くパンの特徴やお勧めの切り方を紹介した前回。結局それぞれの好みではあるのだけどもパンの種類に応じた食べ方を知っているともっとパン食を楽しめる!と言う事で記事にして見た。

 

ちなみに私はせっかく関東にいるのにパン屋巡りをあまりやらない。理由は同業者からの情報は知らずに影響を受け個性が無くなるのを何となく危惧しているからで差別化するためのヒントは他業種から拾った方が良いと考えているから。

 

金も無いし 

 

それでもパンが食べたくなるとコンビニで買うこともあるけど←作れや!

そんな時は個人的な使い分けをしている。例えばサンドイッチ用の食パンが欲しい時にはセブンかヤマザキの一番高いやつ。他は歯切れが悪く風味も悪い所を見るとあまり良い小麦粉を使っていない印象でスーパーの激安食パンに至ってはパンに不向きな韓国産の小麦粉っぽいので絶対買わない。ハード系やその他小物のパンは以前記事で触れたデイジーが近くにあるのでそこで購入する。試しに買った食パン専門店ののがみ?も合格ラインだったけど高いので買わないだけ。そもそも日常的に食べるパンは原価も安いし適正価格であって欲しい物。食パンの原価なんて20%以下、近年の流行り物に至っては10%台も想像できるのでぼったくりだ。

(安売りしないのもきちんとした戦略ではある)

物価が高いと言われる欧州の本場フランスでバゲットが130円台、クロワッサンが150円台であるのもそんな理由から。

 

と言う事で何が言いたいかと言うと、柔らかいパンでも美味しい物があってそこには日本で発展したオリジナルの食文化がある。特に白い部分の柔らかさに関してはアメリカ&カナダ産の小麦粉が良質だしハード系ならば国産やフランス産の小麦粉が優秀だ。しっかりミキシングをかけてこそグルテンの繋がりがより強固になり柔らかさが生まれるしリーンな配合で長時間発酵させるからこそクラストの豊潤な香りが誕生する。ハード系の場合は代わりに固いパンとなってしまうけども発酵と熟成のバランスの取れたパンは歯切れと口溶けが良いしキチンんとした技術で石窯で焼けば柔らかくても香りの良いフランスパンを焼く事だって出来る。

 

製法と小麦粉の選別、発酵と熟成のバランスを取る技術によって基本パンはどんなタイプでも美味しい物。固い物が美味しい物と言うテリー氏の意見も一部合っている所はあるけど(高い技術が必要なので)白い部分を美味しく食べるか?クラストの香りを楽しむか?によって切り方や食べ方、トーストの焼き時間を調整してもっとパンを楽しみましょう。

 

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今年初のキムチ鍋を食べたのは先週のお話。

揚げはいらなかったな。