boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理、音楽、映画、インテリア、バイクネタがメイン。たまに毒吐きます。

ミッドナイトスワン❷

残念な事に1日に一回の上映となっている「ミッドナイトスワン」(川口)。夕方の券をスマホで取って劇場へ向かった。劇場は案の定小学生+保護者で大賑わい。映画館が賑わう事は良い事だ。1時間に3回は入れ替わると言う館内の空気、コロナ対策は万全!なので映画は是非劇場で。

 

さて、映画の感想は...

 

 

 あー!面白かった!!

    ↑もう金輪際レビューヤメ

 

扱っているテーマ、草薙君の起用について、新人の女の子の素晴らしさなど書きたい事は色々あるけどもそれらは他に任せるとして←何故上からなのか?

その理由を一言で言うと、想像を完璧に裏切られエンタメとしての映画の完成度が高く映画を観た満足感が最高だったから。

 

 

私はこの予告だけ見ての鑑賞で、他のレビューなどは一切見ずに草薙君と綺麗な映像に魅了され鑑賞を決意した。最初は話の内容から言ってもっと邦画チックにのっぺりと淡々と進行するドキュメンタリー的な物?と思っていたけど、それにして一瞬映る場面の色合いとか構図とかが綺麗でこれはもしかして?と思っての鑑賞だった。観賞後数分、タイトルが出るまでの映像でこれは面白い!と確信した。

 

まず、第一に音がクリア。度々書く邦画の欠点として何を言っているのかが分からないと言うのがある。リアリティを求めた結果なのか予算上の都合なのかは未だに不明だが、役者のセリフが聞き取れないってこれほど致命的な欠陥は無いと思っていて、字幕が無い上にセリフが滑舌も悪く意味不明であれば、心の中では?の連続で興醒めである。しかしこの映画はその心配が全く無い。大声、囁き声のセリフは勿論の事、タバコを吸う音、ドレッシングをかける音、息遣い、バレエシューズの音など違和感無くクリアに聞こえるのは素晴らしい。

 

二つ目は映画の中のリアリティが素晴らしい。個人的に劇中では舞台演技的な大袈裟な言い回しが苦手な私、しかしこの作品はそれが無く、セリフが日常的である上にはっきりと伝わる+映画の中のリアルに迫っていてどの役者さんのセリフもとても自然な物であった。

 

また、ちょっとした物事の進展具合、主人公が受ける心理描写は簡潔分かりやすくスパッとまとめられ回りくどく無いしどの場面も綺麗な映像で涙腺崩壊を食い止める良いきっかけになった。←家で見たら多分泣くw

 

ラストはホント!美しかったなーーーー。←語彙...

(でも、エンドロール後のワンカットはいらない気がしたな)←いつもの余計な一言

 

強いて欠点を言うなれば新人の女優さんはバレエ経験が最初からバレバレであった事。

バレエダンサー特有のあの歩き方が練習後に変化していれば尚良かったとは超個人的な感想だが、予想を裏切るガッツリエンタメでビックリ!すると共に映画鑑賞後の多幸感が大きかった美しい作品。とは言え、セクシャルマイノリティの方の普段あまり表に出ない実情の描写(苦悩)も沢山盛り込まれているので妙な生々しさもあります。

 

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意を決して雨の歌舞伎町へ。

 

苦しみが少し分かった気がした。