年明けからWOWOWにて寅さんシリーズが放映されていた。懐かしくなって久しぶりに見たのはシリーズ15作目で1975年公開の作品だった。1975年当時私は小学生低学年、なので当時の記憶もまだ鮮明で映画に映し出される生活様式がとても懐かしく、作品の物語よりもそこに映し出される家具や小物、電化製品などについつい目が行った。
居間にあるテーブル
台所のパイプ椅子
花柄のポットや炊飯器、陶器製の灰皿などが映るたびに「同じだ!」と心の中で呟く。
このような庶民的な生活様式は全国的なものなのかな?高度経済成長を遂げた後に大量生産されて瞬く間に一般家庭に普及したであろうこれらの製品。映画の舞台は勿論葛飾区柴又の下町で、関東とは言えその下町と地方の文化水準ってのは割と同水準?それともこれらの家電のバリエーションの少なさが故なのか?ちょっと気になってしまった。
懐かしい思い出が蘇ると共に数少ない両親の写真を見た。1975年から5〜6年経った昭和55年、家族で東京観光に行った時の写真である。定番の東京タワー、皇居、横浜の中華街、鎌倉の大仏、新宿の高層ビル群、渋谷のスクランブル交差点、兄が住んでいた池尻大橋の自衛隊官舎、いろは坂に日光東照宮&華厳の滝...そこには現在頻繁に目にする観光地や街の当時の姿があった。今頃になってようやく、当時どんな所をどのようなルートで回っていたのかが分かった。昭和から平成そして令和へ。振り返ると年号が変わると身の回りの家具や持ち物のデザインが大きく変化している。なんだか貴重な体験をしている気がするな。
ところで昭和と言えば、大分県の豊後高田市に街ぐるみで昭和をコンセプトにしているところがある。
規模は小さいが街全体がまさに昭和の雰囲気で
博物館には莫大な資料の展示と昔懐かしの生活様式などが再現されておりなかなかの見応え。近辺は温泉もあり食べ物も美味しいし私の大好きな柚子胡椒もある。笑
国東半島界隈は基本山奥で何も無いが(笑)、だからこそ関東周辺ではまず味わう事が出来ないどこに行っても美しい大自然が最大の魅力。自然が好き&普通の観光に飽きているならばお勧めです。
昭和55年の渋谷ハチ公前。(父)
LP抱える(タワレコ?)アフロっぽい兄ちゃんが良い感じだ。
この当時の父と同じ年齢になったとは...
まだまだバイク乗るぞ。笑