boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

感染家族

amazonプライムビデオで「感染家族」を見た。

内容はこんな感じで

amazonのジャンル欄にはドラマ・ホラーとなっているのだけどもそれは大嘘で予告にある一見シリアスな場面も含めて全編隅々まで

 

完全なコメディだ

 

騙されてはいけません。笑

 

韓国映画にありがちなド田舎が舞台で進む物語。冒頭で観客を大笑いさせながらも登場する主要家族それぞれの強烈な個性を完全に刷り込まれてしまう演技と編集はなかなかのもの。これがどのように展開するのか?と思って見ていると、予想の斜め上以上な展開ながらも終始ほのぼのペースで進む脚本の妙。ハイテンポでありつつも一見下手な笑いは間&カット&演技が相変わらず絶妙で、余計なことを考えずに見ていると思わず吹き出してしまいます。理屈抜きに楽しむべし。また、ゾンビコメディは有名どころも色々あるどれも大体エロ&グロとセット。しかしこの映画の場合はエロ無しグロは極力控えてある(ほぼ無し)のでその辺が他と一線を画すところでテーマはきちんと家族愛であったりします。最後もスッキリまとまっているので家族で見ても問題無いかと。

 

韓国版ゾンビものは今年観に行く予定だった「新感染半島 ファイナルステージ」や観に行くきっかけとなった「新感染 ファイナルエクスプレス」なども秀逸で他と違う展開やアクションシーンにも定評がある。日本でもようやく大ブームとなった作品が一本だけありましたがゾンビ業界ではまだまだこれからと言った感じでなんか悔しいよなー。

 

ちなみにゾンビ映画の原点は有名なジョージ・A•ロメロ監督作品で1968年公開の「ナイト•オブ•ザ・リビング•デッド」。10年後にはイタリアンホラーの鬼才ダリオ・アルジェントと再び「ゾンビ」を製作したのだが、私が初めて見たゾンビものはイタリアンホラーの「悪魔の墓場」でダリオ・アルジェントの名作「サスペリア」との二本立てだった。ホラー色の強いゾンビ系のどこかクセのある雰囲気はイタリア系の影響だったのねと今頃気が付いた。そこから1980年代に入ると「死霊のえじき」で一気にグロ度が増しやがては「バイオハザード」シリーズなどのサバイバル系へと多岐に渡り進化、ゲーム業界などをも巻き込み今ではゾンビは完全に確立されたキャラクターとなりしまいには可愛い系ゾンビが現れる始末。(この映画など)ゾンビ物は世界中で人気なのです。

 

ところでコロナ禍以前は週末になると空車タクシーを求めて酔っ払いがフラフラと手を上げつつ路上に溢れだす姿→「ゾンビ状態」が多発していたのだけど、あの懐かしの光景はいつになると復活するのか?もう少しかかりそうですがね...

 

 

最後に関係無いけどゾンビ繋がりで大好きなこちらを。