boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

ゴリラ大谷

昨日大谷選手が放った11号ホームラン。体制を崩されながら右手一本でグリーンモンスター越え!と話題になっていた。グリーンモンスターとはレッドソックスの本拠地であるフェン・ウェイパーク(球場)の名物、レフトにそびえる11mの壁の事。打球の初速は決して速くも無く、打撃フォームも崩されていてので誰もが凡打?と思える状況だったのだが、打球は軽々と巨大な壁を超えてしまった。

 

ところでホームランバッターのタイプを個人的に雑に分けると、とにかく力技!のパワーヒッターと主に回転軸からの綺麗でシャープなスイングによる軽やかなフォームの2タイプ。現在だとヤンキースのジャッジやスタントンがパワーヒッター、後者は古くは王貞治、小久保、イチロー選手が尊敬するケングリフィーJrなどがいて、前者の打撃フォームは個性強目で割とバラバラなのに対し、後者はまるでゴルフのスウィングを連想させるもので皆似たフォーム、シャープでキレもあってスウィングの後も美しく、タイガーウッズや石川遼選手のようなスウィングだ。

 

個人的には軽やかでシャープな振りが好み。

(ただし、ジーターは別格だ。←一番好きな選手)

 

で、昨年までの大谷選手は全方向位に打球を飛ばし特にレフト方向への打球が多い軽やかタイプだったのだけど、今年は一転ライト方向への強烈な打球が圧倒的に多くなった。軌道は軽やかでそこにパワーが加わっており2タイプの長所を併せ持ったとも言える打撃で、もう人間じゃ無い。

 

 

見てよ、このゴリラっぷり。←超一流選手に向かって...

失礼、いやもう言葉が無いんですよ。(あるわい!)

 

それと同時にたまに聞く大谷選手の修正能力の高さ。打撃フォームや投手の投球って如何に毎回同じ軌道であるか?ってのが大切で、最大限に力が乗った渾身の一撃(もしくは投球)をいつでも発揮出来るように同じ練習を繰り返す。そんな気の遠くなるような作業をしてもちょっとした事でバランスが崩れてほんの僅かな数ミリのズレが凡打となったりストライクが入らなくなったりする。いつもと同じように打っている(投げている)はずなのに思った所に飛ばない(投げれない)ってのは試合中常に起こっている事でもあるのだけども、そこを試合毎に素早く修正、又は他の手段に変更と言うのは野球ではあまり見かけなかった事。最初の打席はチェンジアップに全くタイミングが合っていなかったのに2打席目にはその球をホームランとか、フォアボール連発直後にギアを一段上げ投球フォームを修正、その後2者連続三振など

 

もうちょっとしたゴリラだ

(人間技を超越していると言う褒め言葉です)

 

「修正能力の高さ」。これを聞いて真っ先に思い浮かんだのは井上尚弥選手。2人に共通しているのは恐らく想像を遥かに超えた練習量と基礎的な地味な反復練習と自分自身との向き合い。己の細胞全てをコントールするかのような深い自己分析&追求があるような気がするな。

 

それと2人とも常に全力。ホームランはあんなに力を入れなくとも、もう少し慎重になればパンチを貰わなくて済む、なんて言う人がいるけども、常に全力の姿勢であるからこそ国やジャンルを超えて世界中の人が魅了される。このまま突き進んで頂きたいです。

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ひょっこり東京タワー

週末の渋谷は過去最高に多かった。