boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

THE GUILTY/ギルティ ※ネタバレあり

映画「THE GUILTY/ギルティ」は、2019年公開のデンマーク映画。第34回サンダンス映画祭で観客賞を受賞するなど話題を呼んだ異色サスペンス。

舞台は緊急通報司令室のみ、主な登場人物(カメラに映る)はほぼオペレーターのみ。今まさに誘拐されていると言う女性からの電話で物語は動き出す。

 

なんか似たシチュエーションの映画があったような、無かったような...

amazonプライムビデオの説明を見た時は、このシチュエーションでどう事件を解決するのだろう?的な物語を想像しオペレーターの活躍がメインのお話かな?なんて気軽に観たのが間違いだった。そもそもタイトルが「ギルティ」。ギルトでは無くギルティで→しかもこの映画の場合はa guilty look(罪の覚えのある、身に覚えのある、やましいところがある)がピタリとハマる。

 

主人公は翌日に裁判を控えた元現場の訳あり警官。判決が出るまで内勤を命じられた風である事は物語の序盤で分かるのだがそれが後に作品の大きなテーマに関係してくる。デンマークの警察事情については皆目見当も付かないのだけど、今時にしては古臭い緊急司令室だな、捜査方法も???な点は無視、無視。重要な事はそこじゃ無い。見る人によっては退屈かも?と思わないでも無いけども、個人的には序盤から作品にグイグイと引き込まれて観賞後は

 

 

ズシリと心が重くなる  笑

(要注意っす)

 

 

これは体調の良い時に複数人で鑑賞、その後アレコレ考察&感想を延べ合うようなシチュエーションで見るべし。

 

舞台が緊急司令室を出る事は全く無い&会話は必要最小限なのに見入ってしまうのは、一見単純に見えるカメラワークが実は巧妙で、姿の見えない通報者やその他の電話相手とのやり取りがとてもリアルに感じる事が出来るから。他の部署との関係や上司や同僚との何気ないやり取りが絶妙な間で入ってくる所なども細かい演出で、見当が付かないあちらの事情がいつの間にか把握できてしまっている。映画を必要最小限の設定で面白さ&テーマを表現するとこうなるのかな、と勝手に思ってしまった。

 

真実は一つ。人間の視野の狭さや身勝手で突発的な行動は時に大きな罪となる。取り返しのつかない状態になる前に...

 

誘拐されていた女性側の事態が急変する終盤とラストシーンは良かったな。

(予告に騙されてはいけません)

 

 

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ガーリック炒飯

オリーブオイル&バターで大量のニンニクを炒めてご飯→卵の順に投入。(いつもと逆)

こっちの方が簡単にパラパラになる事に気が付いた。

 

旨っ!