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いよいよ最終工程である二次モロミの蒸留。
一番左端の容器から発生した蒸気を中央のモロミに送って熱する事で液体が気化。気体となった焼酎(アルコール)が右端の冷却水によって冷まされ再び液体へ。
公式にはこの時のアルコール度数は40%となっていますが、実際出てきた瞬間は60〜70度ある(らしい)。その場でこっそり飲ませて頂きましたが(本来はダメw)これが不思議と刺激が少ない上にまろやかだった事にびっくり!
奥の壁の黒いのは麹菌によるもの。
創業150年〜の歴史を持つ鹿児島で最も古い焼酎会社。西南戦争前にはあの西郷隆盛も蔵を訪れ酒を買い占めたとか?
酒蔵ってどこも大体長い歴史があって、その割には外も中もいつも綺麗に保たれていて毎回驚く。
ちなみに関東でもここの焼酎は入手可能なようですが、年に一回の手作業による芋の皮剥きによって製造された焼酎(今やってんのかな?)だけは、イベントに参加するか、現地で買うか、ここと太いパイプのある一部の酒屋さんでしか手に入らない。←この年は「栗黄金」と後一つあった気が...(芋の皮剥きを手作業で行う事で芋本来の風味が更に活かされるんですね)こうして小ロットで生産されるお酒の決め手になるのは職人さん(杜氏)の技術。代々受け継がれた知識、経験→やがて研ぎ澄まされた各個人の五感によるもの。発酵は外気の温度や湿度から大きな影響を受け、その土地に生息している酵母菌→それが工房や蔵に土着し唯一無二の環境にもなり味や風味にも影響を与える。気候の変化にも影響されるので一度仕込みが始まると24時間体制、泊まり込みの作業となる。最新技術で大量生産された商品とはひと味もふた味も違って来る訳です。
また、焼酎の場合、ウイスキーの「最低3年は寝かせて出荷」と違って、一般的に流通しているものは大体3〜6ヶ月による短期間熟成後の出荷(初期熟成)。勿論、焼酎や泡盛の中にも3年以上の古酒もありますが普段飲んでいる物は大体初期熟成商品。ここでは焼酎の熟成や「熟成」に関しては一旦置いて置いて、最初は焼酎は初期熟成、ウイスキーは中期〜長期熟成を楽しむ物と考えれば良いのかな?
ところで、チェーン展開している酒屋さんなどのレジそばで販売している樽に入った量り売り焼酎は大体安くて旨い!のでお勧め。←(自然に?)中期熟成+樽の風味
普段何気に定番商品にて酎ハイを楽しんでいる方は是非お試しを。←コスパ最高!!
ほぼ放置状態で完成する所も良い。
こんな暑い日に出れるかよ!!←38℃って