boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

お部屋改造計画XII 〜海外ドラマから学ぶインテリア〜 (YOUー君がすべてー)

予想最高気温が38℃となった休日の午後。年に数回訪れる「マック食いたい!」病が発動、こんな暑い日に外になんか出れるかよ!と思いつつも、今日の衝動はどうしても抑えられなかった。で、早速アプリからモバイルオーダーを起動、注文決定後あと一つボタンを押すと店側が作り始めるところで中断→準備して玄関を出た途端に襲ってきた熱気に仰け反り、チャリで向かう途中は正面からやって来る対流熱にアスファルトからの強烈な伝導熱+上空からは太陽の輻射熱でパン焼成時に使用される熱が全て揃った。

 

 

パンかよ!!

 

と、焼かれているパンの気持ちを理解しつつ3分も漕ぐともう背中から汗。店につくと既に注文した品は用意されていたのは良いが涼む暇無し。なるほど、夏のモバイルオーダーは気を付けよう。その後往復たった10分程で汗ダク帰宅して食べながら見たネトフリドラマが「YOUー君がすべてー」。

やっぱビッグマックにしとけば良かった...

ある日タクシーに乗せた若者二人組のお客さんがこのドラマが最高に怖い!と熱弁していたのをきっかけに鑑賞して見たのだけれども、私から見ればこのドラマは、最高に面白い!超ブラックコメディであった。その理由は、彼のストーカーぶり+しかし何だかんだでモテモテ+取っ替え引っ替えする様+登場人物全てが色んな意味で微妙で、彼の思考が文語体を織り交ぜて丁寧に語られる割にはやっている事が無茶苦茶と言うギャップが、サイコ系メロドラマと言う何とも奇妙なジャンルを確立してしまっていて個人的に笑える。

 

さて、このドラマの魅力の一つに「シーズンごとに舞台になる街が変わると」言うのがある。シーズン1はニューヨーク、シーズン2はロサンゼルス、シーズン3は北カルフォルニア、シーズン4は恐らくパリ。一人のストーカー物語がシーズン4まであるのかよ!って事は置いておいて、インテリア的に見ると各地域ごとに主人公や取り巻きが住む部屋&お店の様子がガラリと変わる→地域の特徴(イメージ?)がハッキリ分かる所が色々と参考になる。

 

例えばニューヨークだったら古くてオシャレな中古物件でレンガや濃い色の木材が中心に使われていて、ロサンゼルスは白を基調として淡い色のカーテンや「オーガニック」がキーワードになっているであろうグリーン主体のシンプルで明るい装飾、北カルフォルニアは典型的なアメリカの中流家庭と言った具合。ロサンゼルスに至っては何も無い部屋が徐々に装飾されていく過程も観察出来るのであちらの家での生活に関する意識が垣間見得るような部分も良かった。

 

あちらの生活での意識はとにかく自分が楽しむ事、楽になる事、リラックス出来る事、コミュニケーションを大切にする事。好きな小物(写真や絵画含む)+グリーン(観葉植物等)は基本中の基本で、大きなベッドやリラックス可能な椅子も基本。また、使い勝手の良い配置で様々な道具も常に使い易い所に配置されているのだけれども、実用的な物+小物使いが上手でどこを見ても無駄が無い。また、人を招いてパーティをするのも基本なのか大人数でもくつろげる空間になっている事も共通している。

 

無駄が無いとは書いたが、そこは大量生産&大量消費の国の代表格アメリカ。よく見ると無ければ良い物で埋め尽くされている感は確かにある(笑)。しかし所ジョージさんの口癖じゃ無いけれど、「無駄が面白いんだよ!」と言わんばかりの楽しそうな部屋を見ていると、仕事や社会とは完全に切り離された生活をきちんと守っているお手本として、または生活の概念を見直すきっかけとしても色々と参考になるのであった。

 

迷いに迷ってコレに

本当はレトロな映画のポスターにしたかったけども(レオンとか)。ま、こんな物は直感と思いつきで規則性やら法則なんて物は無いんだよ!っつーのもドラマから学べて良かったな。