boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

井上尚弥選手 〜4団体統一戦〜

昨日からチケット販売開始となった井上尚弥選手の4団体統一戦。この前代未聞の試合がここ日本の有明アリーナで開催されるとあっては申し込まないはずが無い。と言う事でさっそく勤務中にスマホで申し込んだのだが後は運次第だな。ところで、この4団体と言うのはボクシングを管理&運営する主要競技団体の事で、スポーツの発展&競技人口が増えると共に設立されてきた団体の事である。格闘技の世界で言えば、日本にはRIJIN、シュート、ONE、パンクラスアメリカにはUFCなどがあって、その他世界各国には複数の競技団体が存在する。スポーツだとサッカーで言えば日本のJリーグ、スペインのリーガエスパニョーラ、イギリスのプレミアリーグ、イタリアのセリエAなどがあってコレまた多数。こうして見ると分かるように、世界的メジャースポーツであるボクシングはたった4つの団体で厳正なルールの元管理&運営されているのだ。

 

主要4団体

 

WBA世界ボクシング協会

WBC世界ボクシング評議会

IBF国際ボクシング連盟

WBO世界ボクシング機構

 

世界王座が4つ?競技人口や競技内容を考えると丁度良いくらいでは無いでしょうか。ちなみに近年はどの団体のチャンピオンも実力差はほとんど無い状態。

 

Undisputed Champion(アンデスピューテッド チャンピオン)

1963年以降複数団体となったボクシングでは、同一階級の世界王者全てを獲得する事で、誰しもが認める絶対王者Undisputed Championとなる3団体制時のUndisputedChampionと言えば、ヘビー級のマイク・タイソンやイベンダー・ホリーフィールドが有名。その後2004年にWBOが加わって4団体制になるのですが、過去18年間で4団体Undisputed Championになったのは全階級で8名のみ。今回の試合で井上選手が勝利すればバンタム級で史上初&日本史上初、過去にたった8名しか成し遂げていない大偉業達成となる訳です。

 

井上選手はやはり別格

四つの王座を獲得するにあたっては、例えば二つの王座を持つ者に勝利すれば二つ獲得、その時自信が既に二つの王座を獲得していれば1試合で四つのタイトルを獲得することになる。そんな中、四団体の王者をその都度倒して一つづつタイトルを獲得してきた人物は過去にバーナード・ホプキンスただ一人。逆にその後ホプキンスを倒したジャーメイン・テイラーは一度の勝利で四つ全てのタイトルを獲得wなんて事もあるのだが、その唯一のホプキンスにしたって最初の王座獲得はランカー同士の試合にて(当時王座不在)。井上選手の場合、現在三つのベルトを獲得しているのだが(WBO以外)その全てはその時の最強=チャンピオンを倒して一つづつ獲得したもの。今回の試合でバトラーに勝てば、全王者を直接対決にて倒してきた正真正銘&史上初の絶対王者なのである。

 

チャンピオンになれば対戦相手を選ぶ事が出来る。防衛戦になれば格下相手を選ぶ事も可能。井上選手はそこに疑問を感じ常に最強を目指して来た。井上選手にとって4団体統一戦は単なる通過点かもしれないけども、伝説のスタート(&偉業達成)となるのは間違い無いと思うので出来れば現場に居合わせたいものだな〜。

 

新宿大ガード下にて