boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

BLUE GIANT

こちらからの続きという事で。

boulangeriemanna545.hatenablog.com

 

ちなみにこちらの↑動画に登場したドラマーのクインシーデイヴィス氏。北九州で活躍するジャズギタリストの中川氏が以前結成していたMASA NAKAGAWA TROのメンバーでもあって目の前で迫力の演奏を聴いた事がある。そんな時よく分かっていない私はどうしているかと言うと(笑)、彼らが奏でる一定のリズムに乗りつつも、え?今なんで急にリズム変えたの?なのに他の皆は何故ピタリと合うの?何その変態的な速度からの一瞬の間、どこまで即興でどこまでお約束?あ!今目で合図した!!など(笑!)恐らくプロ視点では至極当たり前の事に常に驚きながら聴いていて、それでいて結局ラストは綺麗に静めていってピタリと終わる、終わって見れば全体がなんか凄かったーー!!となる。(大笑)一方で、静かな曲になるとやはり目を瞑ってじっくりと聞き耳を立てたくなったりする訳で、それはプロの方が一つの音を徹底的に掘り込んで研究して練習している成果であって自然と心を揺さぶられる瞬間もある。

 

 

こんな聴き方もあって良いのでは?と思うのです。実際心地良いしさ

 

あー今何演ってんだろ?何を伝えたいのだろ?あれ?雰囲気変わった?空気が変わったぞ?と言う変化を感じるだけでも面白いです。

 

しかしそれでも、やはりちょっと...と思う方こそ映画「BLUE GIANT。あの原作をどうアニメ化するのだろ?と興味津々で本日観てきました。←レッチリの翌日

漫画では音や音楽を迫力のある描写とセリフによる秀逸な心理描写で表現していたのだけども、実際これが動画となると音楽一つで説得力を持たせる必要がある訳で、架空の想像の世界だからこそ良かったのでは無いか?と考えていた所があった。しかしそんな不安は劇場の音&素晴らしい音楽で一蹴されてしまった。勿論非常に手の込んだ描写(絵)も素晴らしかった。演奏中の些細な変化を強調すべく繰り広げられる描写は初めて体験するようなものも多く、全てが上手く重なり合って普段JAZZを聞かない人にでも伝わりやすくなっている。また、原作そのものがプロから楽器演奏素人まで幅広く対応している部分も大きくて、映画版では日本編の6巻〜10巻分をまとめたもので1巻〜5巻までの分は回想シーンにて上手く要約されていたのだけど、特にサックス奏者の方にとっては日常のあるあるが事細かく描かれていてとても興味深く、そう言った細かい部分も映像に表れていたのでは無いだろうか。

 

サックス奏者と同じ位置にあるパン屋ダコ笑

サックスと比べると小さいですがパン屋あるある。映画観て気づいて見たらだいぶ小さくはなっていたけど。

 

音楽ジャンルなのにあえてスポ根風に描いているのも分かりやすい要因の一つなのかな(原作に無いラストも良いよ!!)。

 

ラスト20分のライブは圧巻。映画館の音響ってやっぱスゲー!!←語彙...