boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

シン・井上尚弥(選手)

ようやくアマプラで解禁となったシン・仮面○○ダー。がっ!コウモリ男?登場シーンで断念。ここまで酷くなったのは何故か?昭和を意識し過ぎ?制約があり過ぎて途中投げやりになった?兎に角、何から何まで「これは無いな」と思った。そんなガッカリとは対照的に先月のフルトン戦は何度観ても飽きないと言う予想通りの歴史的偉業&伝説の展開となった訳だけども、見れば見るほど井上選手の進化と技術が凄い!←ダイジェスト版を含めて軽く100回以上見ていますw

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詳しい解説はプロにお任せするとして、ここでは誰も触れていない個人的に思う井上選手の驚愕のスキルについて(勝手な見解です)。

それにしても、序盤から確実に握るだろうと思っていた主導権、ここまで圧倒するとは夢にも思いませんでした。

 

パンチの強さ

フルトン戦は軽量級としては異例、全米のPPVで生中継された事から、井上選手の驚愕スキル&パワーは「やはり本物だった!」と瞬く間に全世界に拡散された。今では日本以外からのNaoya Inoue動画が後を経たない状態となっている。

そんな中こちらの動画を見ていて思ったのだけども、この動画は過去にメイウェザーがクリーンヒットをもらったワンシーンで、一流のディフェンスに対して効果のあるパンチが(ボディジャブからのストレート)過去の名シーンと重なって、そんなスキルをも体得している井上選手を讃えるもの。ですが、私が注目している点はそこでは無く、井上選手特有のパンチの打ち方にある。動画を比べると一目瞭然なのは体重(体の)移動。前者は前のめりになっているのに対し、井上選手の体はパンチを打つ時と同じ、いや、寧ろ後方に重心がかかっている?と思われる。「体重をパンチに乗せる」と言うのは、下半身→腰の回転→腕の伸びと言った具合に、基本は下半身からスタートするパワーを最後は拳に伝える基本技術。なのでパンチを打った後に荷重が前方に移るのは自然の流れではあるのだけども、井上選手は度々、パワーパンチを放った際に荷重が後方にある。故に画面左は、体重が乗っていても尚ダウンさせきれていないのに対し、井上選手のパンチは相当なダメージを与えられる。

 

これはまるでバッティングだ!

 

あのダウンをとった一見すると軽いパンチは井上選手ならではのキレのあるパワーパンチ、スローで見るとフルトンの首が一瞬で吹っ飛んでいるのが分かりますね。

 

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この時は肩の強さについて言及したのだけども、この「しなり」に通じる部分をバッティングに生かしているのが大谷選手のパワーの源だと考える。大谷選手のホームランを見ていると、インパクトの瞬間はやはり後方に荷重が掛かっているのだけども、実は野球の世界ではこれは基本中の基本。ソフトボールのような重い球を打つ時には荷重は前方なのだけども野球は違う。「しなり」に加えて「反発」によってパワーを最大化するのです。

言うのは簡単だけども、150キロ平均でどう変化するのか分からないあの小さなボールの一部分を目掛けて、渾身の力で振り下ろしたバットを当てると言う技術。しかもパワーが最大化した瞬間にピンポイントで合わせる能力は一般的なメジャーリーガーのそれを軽く超えている。特に大谷選手の場合は、どんなコースに来ても左右どちらにも瞬時に打ち分けする事が可能で、時にはボール球でさえホームランにしてしまうのが異質。常に瞬間的に勝手に身体が反応する点は井上選手と同様、どちらもちょっとおかしい(最後w)。

 

井上選手はかねてより自身のパンチを、「パンチ力は無い」「腕力は無い」などと表現していて、代わりにスピードやタイミングと打ち込む角度、そして最後はパンチのキレでパワーが乗ると言っている。そのキレの部分が「しなり」や「反発」によるもので、それを可能にしているのは強靭な下半身の筋力と地を滑るように動く滑らかで軽快なフットワークと強い体幹。どんな体制&状況でパンチをフルスイングしてもバランスを崩さない、逆に言えばどんな状況でも瞬時にフルパワーのパンチを左右どちらかでもいつでも出せる。相手との距離感を素早く察知してそれに合わせ、基本試合中に繰り出す全パンチがKO必須のパワーを持っている。

 

フルトンは言った。

 

・パワーで知られる選手は倒そうとしてくる。だが俺はオールラウンダーだからやりたいようにやれる危険なファイターだ。

・俺にもパワーはある

・今まで井上選手タイプとは何人もスパーや試合をやって来た。

・俺にとって奴は見慣れたタイプの選手。

・パッキャオと井上はタイミングの取り方が異なる。パッキャオは型破りで井上は教科書のような選手。

・体格やリーチを活かしたり全てを合わせて戦わないといけない。

・この試合は日本で行われた試合として語り継がれる

 

最後だけ合ってたな

 

試合後フルトン選手は、「サプライズは無かった」と言っていた。しかしあの試合を見たほとんど全ての人は「うっそやーーーん!!」と思ったに違い無い。しかしながらフルトン選手は過去最強であったのもまた事実。井上選手は試合後「全身筋肉痛で動けない」と投稿。普段から過酷なボクシングトレーニングを積んでいても筋肉痛になるほど全身の筋肉が緊張を続けていたのだろう。いつもにもして見開いた目と顎を引いた構え、決して深追いをしなかった(フルトンがさせない)展開からもそれは分かった。

 

スポーツなり格闘技なりをやっている人達が、生涯に何度か経験する所謂「ゾーンに入った」と言うやつ。頭が空白となり身体が勝手に反応して、自然と最大限の力を発揮すると言うそんな瞬間が井上選手にとっては日常だ。しかも、試合をする度に自身の課題を発見して成長を実感していると言うのだから未だに底が見えない。舞台をアメリカに移した後は、色んな意味でとんでもない事になるはずです。

 

年末のS・バンタム級4団体統一戦は絶対見にいくぞーーー!!笑

 

麻婆丼

朝からこの写真送って「食欲無いんだよね〜」と書いたらちょっと引いていた感があった元嫁。いや、ほんとだってば。