boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素な楽しい暮らし。

映画「月」を見た日

爽やかな秋晴れの休日、映画「月」を観て来た。映画の内容はこのように非常に重たい内容で

障害者雇用を目的に出店した経験を持つ私達元(笑)夫婦にとって、とても興味深い予告だった。

 

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物語は相模原殺傷事件について、訳ありの宮沢りえオダギリジョー夫婦視点で様々な疑問&課題を投げかけて来る問題作(施設での出来事についてリアルに描いている事から)。特に、今まで全くの他人事だった人々に対して厳しく投げかけている内容が話題となっている。

 

感想

 

題材が題材なだけに、正直映像作品としてはあまり期待していなかった私。(結果的に)ドキュメンタリータッチに近い形で淡々と話が進むのか?と思っていました。しかし!編集、音声、映像等どこを取っても非常に凝った作りとなっていて、何よりも出演している役者さん達の迫真の演技が素晴らしい!!!その為作品にグイグイと引き込まれ最後まで集中を切らさずに見る事が出来た(上映時間140分越え)。また、訳ありの夫婦を設定した事により、作品のテーマである、意思の疎通の出来ない者を排除すべきか否か?その事について真剣に考えた事があるのか?あなたの考えって犯人と一緒じゃないのか?と、見る者の心の裏側を容赦なくえぐり問い掛けてくる点は秀逸。幸い私達元(笑)夫婦は散々議論して来ているのでさほどのダメージは無かったけども、映画を通じて初めて現実を知る人にとっては要注意、心して見るべし。

 

出産前の診断によるお腹の子の障害の有無の検査。障害が分かると95%以上の人が産まない道を選択するとの事。犯人から見ればそれとこれは同じ事らしいのだが、問題の本質をは違う!と犯人に反論していた宮沢りえ。しかし犯人からしてみれば自身と何ら変わらない。さて、この犯人をどう説得するか?帰路に二人で考えたけども、行き着く答えはごもっとも(説得しようが無い)で、どう考えても、それでも命を傷つけてはいけない!!だけでは足りないのよね。

 

と、書いてる間にも劇中で描かれている事は割と日常茶飯事、毎日の出来事。全国の施設には是非対スタッフ用専門のカウンセラーを常駐させるよう切に願います。

 

 

前日の晩飯。

鰹のたたき+手作りポン酢

からの〜

おでん

4時間煮込んだ牛すじ入りおでん、全て監督wの指示の元作りました。監督が椅子の背もたれから背中を外して立ち上がったのは最終味付けのみ。

 

私「監督!お願いします!」

 

監督「うむ...」  笑